【感想・ネタバレ】殺人喜劇のモダン・シティのレビュー

あらすじ

女学生探偵と奇々怪々な殺人事件。密室トリックから時刻表アリバイ崩しまで、精緻な仕掛けの本格推理! 女学生探偵が連続殺人犯に挑む――慌てて乗ったバスの車内で、殺人事件に遭遇した女学生・鶴子。探偵小説かぶれの鶴子は、新聞記者とコンビを組んで、犯人探しに乗り出すが、彼女らの行く手に、奇々怪々な連続殺人が待ち受ける! 密室トリックに、時刻表のアリバイ崩し、あらゆる仕掛けをちりばめて、博覧強記の俊英が描く、傑作エンターテインメント。

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Posted by ブクログ

登場人物が他の作品と被っているので、そちらも読んでいるとより楽しめる。内容は映画が関連するが、本作の展開も映画のようにエンタメ感満載。何より戦前の煌びやかな大阪の雰囲気が味わえたのが良かった。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

新聞記者の宇留木くんと推理小説好きの女学生鶴子さんが事件に巻き込まれる(というか自ら渦中に入っていく)探偵譚シリーズの第1作。時代は昭和9年。舞台は大阪。このシリーズの特徴はその時代の映画演劇文藝に関する事物が大量に登場すること。興味は連続殺人事件の犯人探しより、エンタテイメントの歴史にいってしまいます。ページをめくるごとに、ふ〜ん。へ〜。そうだったの。と、知らなかった昭和初期のエンタメの世界が拡がります。しかしホントに良く調べられていますね。肝心の推理部分ですが、密室、時刻表、衆人環視の中で‥など多岐に富みます。そして最後には大きなどんでん返しが‥。推理小説はあまり得意ではありませんがそれなりに楽しめるのではないでしょうか。でも、この小説のキモはなんと言っても昭和初期の風物でしょう。“モダン”イイ響きだ。続編は連作短編の「少女探偵は帝都を駆ける」です。え!?帝都??

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2011年07月21日

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