【感想・ネタバレ】殺人喜劇のモダン・シティのレビュー

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Posted by ブクログ

新聞記者の宇留木くんと推理小説好きの女学生鶴子さんが事件に巻き込まれる(というか自ら渦中に入っていく)探偵譚シリーズの第1作。時代は昭和9年。舞台は大阪。このシリーズの特徴はその時代の映画演劇文藝に関する事物が大量に登場すること。興味は連続殺人事件の犯人探しより、エンタテイメントの歴史にいってしまいます。ページをめくるごとに、ふ〜ん。へ〜。そうだったの。と、知らなかった昭和初期のエンタメの世界が拡がります。しかしホントに良く調べられていますね。肝心の推理部分ですが、密室、時刻表、衆人環視の中で‥など多岐に富みます。そして最後には大きなどんでん返しが‥。推理小説はあまり得意ではありませんがそれなりに楽しめるのではないでしょうか。でも、この小説のキモはなんと言っても昭和初期の風物でしょう。“モダン”イイ響きだ。続編は連作短編の「少女探偵は帝都を駆ける」です。え!?帝都??

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2011年07月21日

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