あらすじ
スマホの次の世界がくる!
クラブハウスの熱狂は始まりにすぎなかった。
GAFAが必死になって狙う、音声市場の可能性とは――?
★内容紹介★
リモートワークによるオンライン会議、
2021年1月に日本に上陸した次世代SNS「クラブハウス」の流行、
Twitterの新機能「スペース」……。
ここ数ヶ月で、急速に音声でのコミュニケーションに注目が集まっている。
世界では音声関係のM&Aも話題だ。
本書では、なぜこれだけ「音声」に世界の先端企業が注目しているのか、
事例やデータをもとに徹底解剖する!
日本のボイステック市場の第一人者たちの対談も収録!
最先端の動きがわかります。
・株式会社オトナル 代表取締役
八木太亮さん
・株式会社BONX 代表取締役CEO
宮坂貴大さん
コエステ株式会社 執行役員
金子祐紀さん
★本書の内容★
・コロナで「音」に目が向いた
・誰が「音声」を押さえるのか
・デバイスの進化が「聴き方」を変えた
・急成長するポッドキャスト市場
・スマホ以来の「大革命」がやってくる
・「本物」しか残らない
・人の心はコントロールできる
・音声の世界でも進む「パーソナライズ」化
・動画にコントロールされるのはもう嫌だ
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
右脳速読の練習も兼ねて読んだが、全体的に具体的な数値や海外企業名などが多く、速読とはやや相性が悪かったような印象。ボイステックの登場、進化がスマホの時同様に革新的な出来事になってきていることをいろんな視点から確信させてくれる1冊。
1. GAFAが力を入れ始めている
・音声の魅力とは??
ながら聴きができる。視覚の3倍以上の可処分時間の在庫がある。
音声は人の温もりが伝わるため、感情を動かすことができる。もはや顔や指紋と同じ人のアイデンティティの一部。
・音声広告の可能性
視覚による広告よりも音声による広告は消費者に嫌がられないとも言われている→マネタイズの可能性。音声広告はブランディング効果が高いとも言われている。
・ボイステック産業の市場規模を予測する様々なデータがいずれも右肩上がり
2. 声の可能性
Youtubeやテキストなど視覚を利用したコンテンツと比較し、発信者、受信者双方にとってメリットがある。
発信者側にとっては画像や映像編集と比較し、音声発信は圧倒的に手軽にできる。ワーママさんや専業主婦の活躍の可能性。また、音声は発信者の人となりや生き方、思いなど、人としての魅力が伝わりやすいパーソナルなメディアである。
課題としては英語圏や中国語圏と日本語圏の違い、その上で日本企業がどのように戦っていけば良いか。
音声産業の発展を支えた技術としてスマートスピーカーとワイヤレスイヤホンの登場がある。
これにAI、ディープラーニングの進化が加わり音声認識技術や言語処理技術が飛躍的に向上した。
医療業界でも音声によるカルテ入力が導入されてきたり、高齢者の世代における孤独感を埋める、寄り添う技術として期待されている。
人類は情報を入力したり、表示したりする「画面に縛られた生活から」解放されるかもしれない。
Posted by ブクログ
音声は、話し手の内面の魅力が前面に出やすい
僕が、普段、潜在的に考えていたことを言語化してくれていた本だと感じた。
耳があいているなあ、何か聞こうという世界、耳の可処分時間コンテンツの奪い合いになっていく世界を想像した
「人」軸に移り変わりつつある。ホンモノを求めている。画面を見るのに疲れた。コントロールされるのうんにざりなど
Posted by ブクログ
ボイシーの緒方社長による、ボイステック業界の現状と未来の可能性について語られた本です。
私自身がボイシーリスナーなので、出版当時から本書の宣伝がたくさん耳に入り、おかげでなんとなく本の内容の想像がつき、逆に読む気が失せてしまったという・・・(決してつまらなそう、という印象ではなかったのですが、お腹いっぱいになってしまったのが正直なところ)
最近それを思い出し、(出版年はクラブハウスが流行って廃った2021年)当時はどんな未来を語っていたのか気になって今更ながら読んでみました。。
私の肌感覚では2年の間に劇的にボイステック業界が変わった、という印象はありません。
例えば、本書にあるような対話型音声広告に遭遇したことはありませんし、スマートスピーカーもそこまで身近な存在ではありません。
ただ、「耳が空いている時間があるのにもったいない」という感覚には共感し、少しでも隙間時間があると情報を取り込みたくなってしまう心理は私だけじゃないんだ、と少しホッとしました。
皆、スマホの登場で少しの暇も耐えられなくなってきているそうです。
(余談ですが最近ガムが売れなくなっているそうで、暇つぶし需要をスマホに取られたせいもあるんじゃないかとのことでした。。)
ということで、暇への耐性が落ちている現代は、音声コンテンツとの相性はいいだろうな、もっと伸びるだろうな、とその辺りは共感しました。
今から5年後はどうなっているんだろうな。著者が言うように、スマホ前、スマホ後、くらい世界は変わっているのでしょうか。。