あらすじ
資本主義に起きている危機の実相を抉り出し、未来探求に挑む。
2020年1月から始まった日本経済新聞の連載を書籍化。
格差、気候変動、そしてコロナ……。行き過ぎた競争や利益の寡占化が様々な問題を生み、資本主義が逆境に陥っている。
何が資本主義に起こっているのか――。
レイ・ダリオ、ニーアル・ファーガソン、野口悠紀雄、岩井克人など、「世界の知性」総勢34名にインタビューを実施。さらに、危機を乗り越えようとする多くの動きや、生活に苦しむ市井の人びとへの取材を通じて、世界中で起きている問題の本質を明らかにし、これから進むべき道を展望します。
資本主義や経済学の歴史をイラストで学び直す特集も掲載。
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Posted by ブクログ
「逆境の資本主義」
1.購読目的
2020年から2022年にかけて、コロナそして政治情勢の大きな変化が発生している。
過去、現在そして未来の資本主義を学ぶことにより、大局/マクロの流れを押さえたかったため。
2.この書籍の魅力
FRB元議長のグリーンスパン氏をはじめとして、多くの見識に触れることができること。
3.改めて学習できたこと
①ダノン
食品のダノンは、地域社会ならびに環境に配慮した目標設定、運営を行っている。
結果として、そうした認証の冠でもある「Bコープ」銘柄として採用されている。
②グリーンスパン氏
資本主義の停滞は、社会保障費の増加により、投資にまわる資本が衰退しているから。
アメリカそして中国の二国で世界GDPの4割を占める。この両国の揺らぎは、そのまま世界へのインパクトに繋がること。
③保険会社エーオン/2019調べ
ESG投資は世界投融資の3割超/31超ドルまで拡大。
④世界経済フォーラム創設者クラウスシュワブ氏
株主と公益の両方を追求する「ステイクホルダー資本主義」へ。
2020年ダボス会議にて、ESGでの経営報告書フォーマットが確定。
4.読み終えて
国内中心にビジネスをしている場合、諸外国のマクロ経済からの▲影響について、考慮不足となってしまうケースもありうるかもしれない。
なぜなら、国内中心という理由で直接の経営/損インパクトが少ない可能性があるから。
しかし、売掛先または買掛先が諸外国と取引をしている場合は考慮した方がよい。
また、公開企業が安定株主、長期投資を前提とした株主戦略を実行する場合は、ESGファンドの銘柄として採用されるがベターとも考えられる。
なぜなら、この領域への資金の流入はアメリカ/ヨーロッパ中心にすでに出来上がり、今後はアジアにも波及するため。
Posted by ブクログ
今後の社会の大きな流れについて書いている。
データ資本主義
プライバシー問題
ミニマリスト
デジタル人民元
環境は公共財
移民と労働局不足
企業の公益性