あらすじ
かつて天使だったベニーと、靴職人のターナーは恋人同士。
穏やかで幸せな日々を過ごしていたけれど、大天使ミカエルと悪魔ルシファーが現れて、二人の日常は一変してしまう。
「君の背中には翼が残っている」
運命に翻弄される恋人編、開幕――!
世間知らずで、顔が良くて、歌声がきれいで、はだし。
天使様が地上に現れたとしたら、こんな感じなのでしょう。
『はだしの天使』は掟を破り天使でいられなくなったベンジャミンと靴職人の青年ターナーの物語。
息が白くなるような冷えた冬の日、天界を追放されはだしのまま公園のベンチに座る彼を保護したターナー。
天使を自称し、世間知らずな彼はお金も、靴も、シャンプーも知らない(しかも105歳らしい)。
ターナーは、そんな彼にベンジャミン(以下、ベニー)という名前を与えます。
そんなベニーにターナーのかけたひとことは「キミの靴を作らせてほしい」。
はだしのまま人界に堕とされたベニーが、人間として生きていくための一歩を踏み出すことを象徴しているかのようです。
靴が完成するまでの間ふたりは共に生活するのですが、この時間が終わってしまえば、ベニーは旅に出てしまう…。
野ノ宮いと先生、なんとこれが初めての単行本。
ベニーが最初に身に着けていた翼を通す穴の開いたシャツのデザインにもご注目ください。
ロマンティックな作品をお探しの方におすすめです。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
ベニーが旅から戻り、一緒に暮らし始めた2人はますます恋人としての関係が自然に見えるようになりました。でもそんな中、ベニーが天界にいた頃のお話やなぜ今ここにいるのか、などストーリーがだいぶん深くなってきて、すごく気になるところで終わりました。残酷なラストにならないことを願いながら3巻へ読み進めようと思います。