あらすじ
イランによる核開発は国際社会の大きな問題となっている。アメリカや国連安保理は経済制裁を科し、イランは深刻な影響を被りつつある。外国からの資本がはいってこないうえに、漁夫の利を得た中国からのマネーがインフレを起こして国民生活を圧迫。石油はでるものの精製施設が整っていないため、ガソリンやジェット燃料の輸入がなくなれば、交通インフラは麻痺することになる。それでも強硬な態度を続けるのはなぜなのか? イスラム革命以来、イランが掲げる反米・反イスラエルのイデオロギー。体制を支える革命防衛隊と、台頭する改革派。アメリカ政治を動かすユダヤ系ロビーとネオコン。いつ戦争が起きてもおかしくないほどに対立を深めるアメリカ・イラン両国の動きを、第一人者が分析する。日本がイラン政策でアメリカと共同歩調をとれば、エネルギー安全保障上重要な中東諸国で築いた信頼を失う。そのとき、いかなる外交政策をとるべきか。
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Posted by ブクログ
いきなり読むとちょっとすんなり頭に入ってこなかったので、少し積読にしていましたが、読み始めると丁寧な書き方が好印象です。
読み終わった所、イランの歴史や国内情勢・政治・経済に対して基本的なところから押さえてあるので、米国&スラエルとの確執がすんなりと理解できます。
同じ著者の物語 イランの歴史も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
二次大戦以降のイランの歴史、アメリカとの関係、アメリカの対イラン政策をまとめている。
ややイラン寄りな印象はあるが、イラン問題の歴史的経緯をとりあえず把握するのに良い本。