【感想・ネタバレ】星に祈る おいち不思議がたりのレビュー

あらすじ

おいちの人生に急展開!? 父のような医者になりたいと願うおいちに、絶好の機会が訪れる。女の医者を育てるための医塾が開かれるというのだ。希望に胸を膨らませ、夢の実現に向けての一歩を踏み出したおいち。そんななか、深川で立て続けに、謎の行方不明事件が起きる。忽然と姿を消した四人に、共通点は何一つ見つからない――。事件のことが気にかかるおいちの許に、岡っ引の仙五朗が思いがけない情報を携えてやって来る。この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができるおいちは、仙五朗と力を合わせ、事件を解決に導くことができるのか。一方、心を寄せ合う新吉との関係も、新たな局面を迎える。おいちは、幸せをつかみ取れるのか。人気の「おいち不思議がたり」シリーズ第五弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 本所深川の長屋で町医者をしている養父を手伝いながら女医を目指している主人公・いち。長崎遊学から帰った実兄も養父の元で医者の修行を続けることになり、自身は長崎帰りの女医・石渡明乃の元で医術を学べることになる。そんな中、おいちがみた患者が失踪、行方をさがしていたが大川に浮かんでいるのが見つかる。他にも突然行方が分らなくなっている人がいることを知り、長崎での不審死との繋がりに行き着く。自身の不思議な能力もあり、事件に関わっていくおいち。その当時、女が外に出て働く、ましてや医者を目指すことの難しさ、今で言う薬の治験、目的を達成する使命は理解できるがやり方を間違えてしまった人の犯した罪。ラストの犯人とのやり取りは何とも言いようの無い気持ちになった。それでも未来に向かって進むおいちの強さ、回りの人々の優しさ、心の支え・新吉がいるって生きる力になる、欲張りな生き方だけど、人の幸せって一つに絞らなければいけない訳じゃない、明るい未来を目指して進んでほしいと願う。

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2021年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この時代に女性が表に出ていくということの大変さはわかるのだが、おいちに関しては恋も仕事も、それを支える周囲の人も悪いことがなくて、どうも物足りない。
次巻は新たな環境で話が展開していくことになるのだろうが、更においちに良いように話が進みそうな気がしてならない。

今回の事件に直接は関わりはなかったにしろ、明乃自身にはお咎めはないのだろうか?

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今も変わらぬ女性の自立への偏見と厳しい現実。アダム以外の男は全て女から生まれているだろうに、女性蔑視はなくならない不思議。
著者の女性へのエールは変わらぬ気持ちと思いつつ、ミステリ的興趣を優先したかのような真相は、(だからこその根深さがあるのだという含みも合わせて)意外性がなく、残念。

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2021年07月03日

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