あらすじ
路地裏に迷い込む感覚、ふと思い描かれる天使の姿、机に有る「物」……日々の生活から浮かび上がってくる、豊かなことばたち。2016年9月より毎月、朝日新聞夕刊で現在も連載中「どこからか言葉が」の詩52篇を編む。
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Posted by ブクログ
散文詩はあまり読まないが、読んでみると、日々何と多くの言葉に触れているも、両手から零れ落ちていることを、いかに言葉を知らないのかを知らしめさせてくれる。
小説が虚構の中で、いかに物語性と言いたいことを探し楽しむのかとすれば、散文詩は研ぎ澄まされた言葉自体に魅せられる。
それを衒いもなく創り出せるところが谷川俊太郎の為せるところか。
Posted by ブクログ
昔、谷川さんの詩は、
まるで星を口に放り込まれている少年のような詩だと思っていた。
それがゆっくりと透明な器をやめてきているのじゃないかと感じた一冊。
とくにつよく感じた、ということなのかもしれない。
今まで、言葉を自身を依り代としてこの世界に言葉として確立させるだけでいいというような雰囲気を感じていたけれど、彼は色を持ったのかもしれない。
老いという豊かさに、どうしてもその色を残しておきたくなったのかもしれない。
なんて思ってしまった。
Posted by ブクログ
よい。
前のコトバを受けて、次がはじまるのは、連載という形式が関わっているのかしら、などと考える。
道に沿って歩いていたのに、ふと面を上げると、見知らぬ惑星の上にいる。日常と地続きのワンダー!詩は楽しい。
Posted by ブクログ
ひとつひとつ、丁寧に読みたい。
からだはいまをいきる
こころはしらないときにあこがれる
この感覚がとても好き。
昨日が今日になり
今日が明日になり
あぁ、いまを生きようって思った。