あらすじ
夫の転勤のため長野県松本市に転居した清水真紀は、仕事も決まらず友達もできず、宙ぶらりんな日々を過ごしていた。より松本を知るために参加した「移住希望者のための説明会」がきっかけで友人ができ、東京で行方不明になった飼い猫が松本で発見された「茶トラ失踪事件」など、いくつかの“日常の謎”に挑むことに。松本の魅力たっぷりのミステリー!
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Posted by ブクログ
あらすじを読んで、もっとハートフルな感じかと予想していたが、ちょっと違った。
松本の方言や名物、街の様子や風景など、旅をした気分になれる。
登場したお店を探しに行ってみたい。
Posted by ブクログ
FM長野「SaturdayD」で、作家ご本人が出ている回をたまたま聴いて読んでみた。
軽いテレビドラマのノリの、休日の昼下がりにサクっと読める娯楽作品。昨今の移住ブームの一端を描いていたり、地方に暮らす独居老人の問題など、それなりに旬な話題を振りまいている(故に、テレビドラマっぽいのだけど)。
長野県下の人気都市松本を舞台に、市内の様子もそこはかとなく描写されていて、松本観光に出向く前に読んでおくと、ちょっとした情報収集にもなる。
メモったものも、老舗喫茶店「珈琲まもる」、「翁堂」の最中、中町の蔵造りの「中町・蔵シック館」、松本みやげの「開運堂」の「真味糖」、「想雲堂」という名前のブックカフェと言った観光情報がほとんどだ(笑)あとがきで、実在のものと、実在するものをモデルにしたものが混在しているとあるので、どれが実在してるかは現地で要確認だけど(笑)
タイトルの「ただいまつもと」も、松本山雅FCのサポーターの間で交わされる挨拶、「いってきまつもと」「ただいまつもと」からだとか。ぜんぜん物語の中身とは関係ない(苦笑)。
とはいえ、移住化計画を進める中、こうした地元密着のお話は、それなりに興味深く読めた。長野を舞台にした次回作以降にも期待しよう。