【感想・ネタバレ】ある誘拐 警視庁刑事総務課・野村昭一の備忘録のレビュー

あらすじ

ベテラン刑事・野村は少女誘拐事案の捜査を任された。その手口から、当初は営利目的の稚拙な犯行と思われたが……30億円の身代金誘拐事件、成功率0%の不可能犯罪の行方は!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか面白かった。仕掛けが手の込んだものになっているし、終局もしっかり次回につながるようなものになっていた。ただ野村を三笠を知っているとは言え、敵対関係にあった者を担当刑事に任命するのは信頼関係の構築という点から鑑みると不適切だと思うし、優秀な者なら自分から断るべきだだと思う。作中でも解決に向けての重要な情報はほぼほぼ西崎側から提供されているし、野村が優秀だとは思えない。

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2021年09月02日

Posted by ブクログ

矢月秀作『ある誘拐 警視庁刑事総務課・野村昭一の備忘録』河出文庫。

矢月秀作の新境地ということで、珍しく河出文庫からの刊行。2017年に刊行された『コンダクター』を改題、加筆修正、文庫化。

3人の若者による単純な身代金目的の少女誘拐事件だったが、実は背後に彼らを操る黒幕が居て、予想外の展開を見せる。最後の最後まで結末が見えぬ展開なのだが、警察の視点と犯人の視点と被害者の視点とが曖昧なせいか今一つ緊迫感に欠ける。

金も無く、まともな仕事も無い松本、上田、谷岡の3人の若者が大手IT企業の社長の娘を誘拐する。捜査を任されたのはベテラン刑事の野村。当初は身代金目的の単純な誘拐事件と思われたのだが、3人の若者の罠にハマった警察は身代金を失う。しかし、この誘拐事件には裏があり……

定価814円
★★★

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2021年06月07日

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