【感想・ネタバレ】美雨13歳のしあわせレシピのレビュー

あらすじ

ある雨の日、学校から帰ると、かつおだしのいい匂いが立ちこめていた。ほら、包丁の音も。コトコト音を立てている鍋は、きっと肉じゃがだ。料理の苦手なお母さんがどうしたのかと台所をのぞくと……家事などしたこともない仕事人間のお父さんがエプロンをしていて、お母さんは家出した、と言う――! 元料理人の父と思春期の娘が、料理を通して次第に理解しあっていく物語。家族の回復を描く、心に美味しく幸せな気持ちになる作品

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

表紙はふんわりほんわかとした感じだが、内容はなかなかどうして、今時の中学生や家庭の悩みがかなり盛り込まれている。

美雨は、6月生まれ。ピアノ教室を開いている大好きなお母さんが名付けてくれた。しかし、中学入学二カ月後に、そのお母さんが家出をしてしまう。
普段あまり話すことのない、お父さんと二人の生活が始まった。ぎこちない対話を通して段々とお父さんとの距離が縮まり、どうしてお母さんが出て行ってしまったのかも分かるようになる美雨。
お父さんはお母さんにピアノの先生を続けて欲しかった。
お母さんはお父さんに料理人の道を諦めて欲しくなかった。
まるで「賢者の贈り物」のすれ違いのような両親の仲を、少し大人になった美雨がなんとかしようと立ち上がる。

学校のクラスでは、お互いよく知らない内にできてしまった女子グループの中で、居心地の悪さを感じながらも流されてしまう美雨。そしてあるきっかけから、本当に仲良くなりたい人、守りたい友情に目覚める。

こう書いてしまうと、お決まりな感じなのだが、普段目立たない美雨の心情がよく分かる。意地悪をしてしまう子にもその子なりの心理があったことも書かれていて良かった。

0
2019年12月17日

Posted by ブクログ

ある日出て行ってしまったお母さん。お父さんが食事作りを担当してくれるようになり、主人公はお父さんが元料理人だったことを知る。料理を通じて家族の絆が取り戻されていく。

0
2017年03月09日

Posted by ブクログ

第2章まで、主人公の美雨ちゃんがうじうじぐちぐちしていて気に入らず、読むのをやめようかと思った。
でも、お父さんがなかなか面白く、朴訥ながらも芯が通っていてかっこよかったので先を読み進めることができた。


家族も友達も、よく知っているつもりでも、本当はよく知らないのかもしれない。
ちゃんとコミュニケーションがとれているかしら。
自分に余裕がなければ誰かのことを気にかけてあげられないのかもしれない…。
そんなことを思いました。

普段の暮らしの中で見過ごしてしまいそうな誰かとのつながりって実はすごく大切なことなんだよって気付かせてくれるような本でした。

0
2016年12月09日

「児童書」ランキング