【感想・ネタバレ】知識人の生態のレビュー

あらすじ

知識人はなぜ既成権力の批判しかしないのか? 知識人はなぜ大学やマスコミでの権威にかくも固執するのか? 知識人はなぜ己の発言の過ちにかくも無責任でいられるのか? 感情を強く単純に刺激する言説にしか反応できなくなった大衆と手を携えて、虚無主義の大海に落ちゆかんとする現代の知識人。本書で著者は、自らが知識人であることの意味を絶えず自問しながら、現代社会の権力者たちの実態に鋭く斬り込んでいく。出色の知識人論。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
知識人はなぜ既成権力の批判しかしないのか?
知識人はなぜ大学やマスコミでの権威にかくも固執するのか?
知識人はなぜ己の発言の過ちにかくも無責任でいられるのか?
感情を強く単純に刺激する言説にしか反応できなくなった大衆と手を携えて、虚無主義の大海に落ちゆかんとする現代の知識人。
本書で著者は、自らが知識人であることの意味を絶えず自問しながら、現代社会の権力者たちの実態に鋭く斬り込んでいく。
出色の知識人論。

[ 目次 ]
第1章 知識人の生態学
第2章 知識人の社会学
第3章 知識人の精神病理学
第4章 知識人の認識論
第5章 知識人の政治学
第6章 知識人の観念型
第7章 知識人の知恵

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章のとっつきづらさが玉に瑕。
まあ、著者の経歴では
致し方ないのかもしれませんが。

これは出版当時よりも
今のほうがなおさら、抱えている問題は
悪化しているように思えてなりません。

なぜかって?
ここにさらにネットが加わってしまいましたからね。
こうなるとその野放図具合はまします。

彼らの精神病理学系統なんか
さらに悪化していると思いますよ。
何せあるSNSなんか批判一切消せますし。

知識人は政治にかかわってはいけない。
これは全うな意見だと思いますよ。
何にも責任を負わずにいいたい放題。
見ていて気持ちのいいものではありません。

1
2017年02月15日

Posted by ブクログ

本書では、知識人を三種類に分類しています。第一は、「インテレクチュアル」と呼ばれる人びとで、広く知識の全貌を捉えようとする姿勢を持っているとされます。第二は「インテリジェント」で、専門的知識を身につけた人びとを指します。そして第三は「インテリゲンチャ」で、革命を志向し、人民に革命への意識を注入しようとする人びとを意味しています。

著者は、知識を特定の政治的立場のための道具にしたインテリゲンチャのみならず、自分の専門領域に閉じこもり、人間の知識全体への目配りを欠いたインテリジェントに対しても、厳しい批判を展開しています。とくに、みずからの閉鎖的で幼児的な精神のあり方に疑問を抱くことさえない大学人に対して、容赦ない批判を放っています。

その上で、著者の考える真の知識人の姿が提示されています。真の知識人であるインテレクチュアルは、学問の細分化が進む現在にあって、伝統に向かって蓄えられた知恵を訊ねつつ、ますます多様化の相を深めつつある現実を秩序化するための基準を求め続ける者だというのが、著者の考えのようです。

本書では、ポパーのピースミール社会工学の立場と著者自身の立場の違いについても触れられています。ポパーは、マルクス主義のような設計主義を退け、個別的な問題の解決を積み重ねていくことを重視しましたが、こうした立場には現実の全体性を把握しようとする志向が見られないことを、著者は批判しています。

1
2019年12月01日

Posted by ブクログ

内容はすごく面白いですが、いつも通りの西部さんで難しい言葉がたくさん。微妙なニュアンスの違いを大事にしたい、言葉を知ってる人だから仕方ないかも。

1
2011年08月09日

Posted by ブクログ

知識人にはどういうった種類があるのか。知識人は社会に対してどうあるべきなのか。解釈学的遡及や循環の話はとても興味深かかった。

1
2011年05月15日

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