あらすじ
毎日とにかく忙しすぎるし、競争が激しく心が安らぐことがない。祖国や世界の政治状況を見ていても怒りが湧くことばかりで、心が乱されることが多い。ついでに、映画作家などというヤクザな商売をしているので、経済的な不安も常に抱えている。そういうストレスを少しでも軽減し、心の平静を保つ必要性を感じていた。(本文より) 2600年前ブッダが実践したという瞑想修行に参加した映画作家想田和弘による10時間×10日間のルポルタージュ。スマホもパソコンも財布も預けひたすら座って修行する中で、著者は驚くべき貴重な体験をし、考え方と生き方を大きく変えられてしまう。「週刊金曜日」の好評連載、待望の書籍化!
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Posted by ブクログ
興味はあってもなかなか自分ではできないなーと思っていた、ヴィパッサナー瞑想合宿体験記。
「バカ」と言われたとしても、それに自分で嫌悪感を付けなければ良いという話が興味深かった。瞑想の体験記としては面白かったが、実践書としては薄い。
Posted by ブクログ
この本、誰かが紹介されていて知った。どなただったかな?
え?牡蠣工場の想田和弘さん?なんか結びつか〜ん。と思って興味を持った。
なんでも週刊金曜日に連載されていらしい(週刊金曜日ってそんな雑誌やったか?芸風変えたのか???)
ちょうど注文していた本を受け取りに行く用事があったので近所の本屋に行ったら、その本屋にこの本があった。
で、買ってみた。
ゴエンカさんのヴィパッサナー10日コースは実は仕事をやめた頃に申し込もうとしたことがある。でも10日も黙ってたら死んでしまうわと思って申し込まなかった。その後、ブッダガヤで出会ったアヤシゲなお兄ちゃんが語るヴィパッサナー体験もなんだか心に響かず、それって単にシネーじゃね?と感じられ、わりと興味を失ってしまっていた。
だけど身近には何人かヴィパッサナー体験者がいて、その人たちはみんなヴィパッサナーをすすめてくれる。う〜ん、そんなにすごいのか〜。
はてさて実際10日間コースってどんなんなんやろか?と思っていた。
想田和弘さんなら、透徹した眼でそれを見たまま叙述してくれるに違いない。
と思って読み始めたら、これが非常におもしろい。
想田和弘さん個人の瞑想体験が淡々とつづられていくだけなんだけど、非常におもしろかった。
つか、基本的にはリンポチェ方が語ってはるのと同じやんか。手法が違うだけで。誤解してました、ヴィパッサナーのこと。
最後のところで後書きのように書かれている想田和弘さんの「転向」ぶりもものすごくおもしろい。なんかほんとに人間が変わったようだよ想田和弘さん。←これをご本人が目にされたら「転向なんてしていない。これまでと方法を変えようと思うだけ」ときっとおっしゃるだろう。
ゴエンカさんのヴィパッサナーおそるべし。