あらすじ
真夜中の通報で呼び出されたキャプテン・アメリカが見たもの……それは仇敵レッド・スカルの遺体だった。だが、その死はキャプテン・アメリカの任務の終焉を意味しなかった。レッド・スカル殺害の犯人アレクサンドル・ルーキン将軍が、現実をも改変するパワーを秘めた未完成のコズミックキューブを盗み出していたからだ。ルーキンは冷戦時代の伝説の秘密工作員ウィンター・ソルジャーを従え、恐怖と破壊による支配を企んでいた。事件を追うキャプテン・アメリカは、やがて残酷な現実と直面する。冷酷な暗殺者ウィンター・ソルジャーの正体は、第二次世界大戦中に死亡したと思われていたかつての相棒バッキー・バーンズだったのだ……!
長い歴史を持つキャプテン・アメリカの数々の物語の中でも特に傑作と謳われた『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』がついに初邦訳!
●収録作品●
『CAPTAIN AMERICA』#1-9-14
©2021 MARVEL
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Posted by ブクログ
初めてマーベルのコミックを読んだけれど、DCの架空のヒーローというイメージはなく、「アメリカの象徴として戦っているヒーロー」がその象徴のためにいかに悩み苦しんでいるかということがリアルで重く感じた。
ウィンター・ソルジャーとキャップが直接対面するのが最後のほんの数ページという所が、二人が背負ってきた悲しみをより強調させる。
Posted by ブクログ
訳者である堺氏が寄せているコメントの通り、「キャプテン・アメリカの伝説に入門するためには最適の一冊」であると感じた。現代の話を進める上で頻繁に挿入される回想によってキャプテン・アメリカとはどういう人物か、ということがシリーズ初見の私にもしっかりと伝わった。
展開がスピード感満載で、飽きることの無いペースでアクションが来るのも魅力的である。大きな一枚絵で迫力あるダイブもあり、細かく受身の描写もありとアクションのセンスも抜群。
最後の扉絵はその1枚だけで胸を熱くさせられる。
転じて、幕間のジャック・モンローのエピソードに関してはそれまでの彼の話を読んできていない身が読むのは勿体無い。あと話には出ていたとはいえアイアンマンの協力が唐突にならないようにして欲しい感はあった。