【感想・ネタバレ】贈与論 他二篇のレビュー

あらすじ

贈与や交換は、社会の中でどのような意味を担っているのか? モース(1872-1950)は、ポリネシア、メラネシア、北米から古代ローマ、ヒンドゥー等の古今東西の贈与体系を比較し、すべてを贈与し蕩尽する「ポトラッチ」など、その全体的社会的性格に迫る。「トラキア人における古代的な契約形態」「ギフト、ギフト」の二篇と、詳しい注を付す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前半は贈与が歴史的にどうのように変遷をしてきたかをまとめてくれている。
贈与が人類にどのような影響や意味があるのかを第4章の結論でまとめてくれている。
忙しい方は第4章のみを読めば良いと思う。それでもこの本の価値は、極めて高いと思う。

贈与=契約▶贈与=交換、義務、かけ、礼を礼で返すもの
贈与は他者を支配する志向のもとにある≒相手を自分の意のままに操る
社会システム(政治・経済)=お互いに贈与をしあっている社会形態
有機的連帯(統一性と統合性が備わっている)=社会の発展に与え、受け取り、お返しをする。
幸せ、平和を定立させるために、労働として適切に秩序づけられたものがある。富として蓄積され、次いで再分配されたものがある。互いに尊重し合い、互いに寛容になり合うこととして、教育が教えるものがある。善も幸福もそこにある。

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2020年03月23日

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