【感想・ネタバレ】M&A仲介会社の社長が明かす 中小企業M&Aの真実 決定版のレビュー

あらすじ

【M&Aを考える全ての人が、まずは最初に読みたい「最高の入門書」! 】
【「売りたい人」「買いたい人」「人気の仲介会社で働きたい人」すべてに役立つ1冊! 】
【ポストコロナで、M&A絶好の好機! 政府目標のM&A件数は年間6万件! 】

新進気鋭のM&A仲介会社の社長が
★「売り手」「買い手」「ファンド」「仲介会社」の本音
★プレイヤーとして知っておくべきこと
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すべてを完全公開!

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Posted by ブクログ

大変わかりやすい。各プレイヤーのインセンティブ構造を丁寧に解説してあるので、交渉過程における各人の思考回路を読むのによい。

執筆者は仲介会社の社長なので、手の内を晒すことになる訳だが、それにも拘らず、内容は(セールス色は薄く)誠実で、好感が持てた。

内容の深さとしては、入門編として文句無しではないかと思う。

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2022年05月05日

Posted by ブクログ

M&Aの基礎知識が網羅的に書かれており、それほど難しくもない。
逆にこれ以上の知識は仲介会社等を通して学ぶ領域だと思ったので、
入門書であり、決定版という位置づけ。

M&A周辺の基礎知識で知らないことが学べた。その中でも、各立ち位置におけるインセンティブの働き方等は面白かった。

↓メモ
ストック型(継続的に売上が立つ)が人気

テスラも過去にアップルに売却をもちかけましたが、相手にされませんでした。

売却できる可能性が高いと判断できる会社は、相談をいただくうちの 2 割程度

売り手として、同業の会社は事業内容を熟知しているので、経営を任せるという観点では心配いらない。
でも同業の買い手は、たんに顧客や商圏がほしいということになりがちで、一般的にいい条件が出づらい

表明保証保険は、 M& A の最終契約書の契約日以降または M& A 実行日以降に、売り手の表明保証違反が発生した際に、その損害をカバーするもので、売り手が入る保険(売り手付保)と買い手が入る保険(買い手付保)がある

まずは売り手のオーナー社長に好かれることが重要

買い手が売り手社長の感情を理解せず、上から目線の態度で接したり、信頼関係を築く前に条件交渉を始めたりして、売り手社長から振られてしまうことがある。

ファンドとは、 資金や基金、またはそれらを運用する組織や団体のこと。

仲介会社が買収対象企業に打診するときは、まずオーナー社長宛に手紙を書いて、その後電話をします。
一言でいうと、「会社を売る気はありませんか?」ということをこちらは聞きたいわけですが、もちろんそれほどストレートな聞き方はしません。  
「弊社の顧客である大手企業が、貴社のことを大変高く評価しており、貴社との事業資本提携を検討させていただけないか」というようにもちかけて、意向を探っていきます。

仲介会社やアドバイザリー会社の中には、成功確率が低いことをあえていわずに、着手金、リテイナーフィーをとって、 DFS のようなサービスを実施しているところもあるので注意が必要

仲介会社の一番の付加価値は、 売り手と買い手それぞれに M& A の相手方としてふさわしい会社を紹介するマッチング機能

ネットワーク外部性とは、 あるサービスの利用者が多ければ多いほど、利便性や価値が高くなる ことをいう。

また仲介者・アドバイザーとは利害が一致しない点があることをよく理解し、仲介者・アドバイザーの理念、価値観、人間性と能力を見極めたうえで、仲介者・アドバイザーを選定し、うまく活用することが決定的に重要。

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2021年10月29日

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