あらすじ
著者は67歳の派遣添乗員。現場では理不尽なお客や海千山千の業界人が起こすトラブルに振り回される日々。魑魅魍魎な旅行業界の裏側を紹介しつつ、コロナの影響にも触れる。クスッと笑えたりほろりと泣けたり読んで楽しいトラベルエッセイ。
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Posted by ブクログ
数々の仕事を経て派遣添乗員となった筆者。派遣先での喜びや苦労の多くを語る。『派遣添乗員ヘトヘト日記』の続編とも言うべき本で、コロナ禍から抜け出せていない2021年5月に書かれている。
一期一会のお客さんとの国内外様々なツアーに派遣されるため、トラブルも色々ついて回る。旅好きで筆者にとっては天職な仕事でも気力・体力ともなかなかにキツイ仕事だということが飄々と語られる。コロナ禍でなくても収入が安定しにくい仕事のようで、『旅好きだからやっていける』面がかなりあるようだ。
旅行業界のことだけでなく、地方や『古い考え』な人の在り方にも時折触れており、示唆に富んでいる本。
Posted by ブクログ
現役時代、社内旅行で数多くの観光地に行ったが、その時代の話はよく分かる部分が多く楽しめた.最近の外国人客の様子はあまり経験がないので、筆者の描写を頼りにするしかないが、コロナ禍での一時的な減少を乗り越えて、拡大しそうな感じだ.添乗員の苦労話には共感できるものが多かったが、それなりの度胸と体力が必要なのは、よく理解できた.
Posted by ブクログ
「派遣添乗員ヘトヘト日記」に続き旅行業界の悲喜こもごものエピソードを語る。
前作はことの他面白かったが、ちょっと二番煎じの感あり。旅行業界のエピソードよりも筆者の個人的な見解を語るエッセイの部分の方が楽しめた。
Posted by ブクログ
添乗員という仕事についてはそれなりに知っているつもりだが、著者のように自分なりの楽しみ方を身につければ楽しい仕事と言える。彼らが存分に活躍できる世の中に早く戻ってほしい。
Posted by ブクログ
職業擬似体験をしたい気分。
特にコロナ禍での影響が大きい旅行業会の事情を知るために。
添乗員さんは、いろいろなところに旅行に行けてうらやましいと思われる反面、クレームやトラブルに振り回されてやっぱり大変なお仕事。
そんな旅先のドラマを、人生の先輩でもあり著者が爽やかに打ち明け、微笑ましく楽しめる一冊。
人生は一方通行の片道切符の旅。
追憶の旅路をたどることができるのも、年を重ねた賜物である。
そんなベテラン添乗員さんに人生を教えられる。
Posted by ブクログ
67歳の現役ツアーガイドによるライトなエッセイ。
人と一緒にまわる旅行ツアーにはほとんど行ったことがないので
いろいろ内部事情が分かって興味深かった。
コロナ禍で仕事が減った中で書かれているので、そのあたりのことも分かる。
体力勝負、メンタル勝負な職場だけど、
ちゃんと旅することを楽しんでいるのがいいですね。
たまに言葉の選び方で違和感を感じるところもあったり。新鮮。