あらすじ
“インチキ”扱いされた聖女は田舎でダラダラ過ごしたい!?
ユースティティア王国に百年に一度誕生する聖女として、人々のために祈りを捧げるフレメア。もともと田舎生まれで天真爛漫な彼女は、表向きには聖女としてふるまう一方で、“オフ”ではダラダラするのが大好きな普通の少女だった。彼女に付き従い、身の回りの世話をするのは専属騎士で幼馴染のロラン。そんなフレメアだったが、王宮内の陰謀により「偽物の聖女」に仕立て上げられてしまう。
王都を追放され、ロランとともに辺境の町に流れ着いたフレメアは、そこで人々の病を癒したり悩みを聞いたりしながら、のんびり田舎生活をはじめるのだった。一方、聖女が去った王都には恐ろしい伝染病が蔓延しつつあり……。
第2回アース・スターノベル大賞入選作品、待望の書籍化!
感情タグBEST3
タイトル通りのんびり読める
クーポン券があったので、ブックオフにて紙媒体を購入済みです。 タイトルから察せる通りのありきたりな展開から始まり、女性向けかと思われますが、男性の私でも楽しめる内容でした。
個人的に胸に来たのは、第一章の終わりです。濡れ衣を着せられ、親しかった人からも拒絶されたフレメアが王都を出て行く際の孤独感の描写に対する様に、一人裏切らずに付いて来てくれたロランの存在感ですね。具体的には書かれていませんが、フレメアと一緒に出るために、称号とか立場とか忠義とか色々捨てたであろうロランの覚悟が半端ないと感じましたね。
逆に足りないと感じたのは、イラストから察するにおそらく、フレメアは追放前後で髪型変えていると思うのですが、その描写が無かった事ですね。
続編もあるようですが、話としてはこの1巻で起承転結していますので、試しに読んでみる程度でも充分な作品です。