あらすじ
「学生のために、大学のために」という思いがひしひしと伝わるのは、今まさに現場で大学の運営を担っているからだろう。ただでさえ、様々な変化に対応していかなければならない教育機関だが、昨年はコロナ禍により迅速な対応を迫られた。それらをどのようにして乗り切り、その経験をどう次に生かすのか。
これからの大学教育、ひいては初等教育や生涯教育を考えるうえでも参考にしたい。
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Posted by ブクログ
著者のご専攻(農学部)との違い、民間企業出身ということでのギャップ、大学の歴史、規模面での苦労話、では片づけられないでしょう。
8歳人口減でますます大学運営が厳しくなる時代。これからの薬科大学・薬学部のあり方のみならず、広報(ブランディング、インナー広報)、募集活動、地域連携、グローバル展開などで、地方や小規模大学での、大学運営の方向性を考えるのに役立つ一冊。
マーケティングの神様、フィリップ・コトラーの薫陶を受けたという、トーマス・ヘイズ博士との、ブランディングに関する、やり取りは、的を射すぎていて、どの大学にもいえることでしょう。
いかに実践するか、が難しい。
個々のエピソードも面白いのですが(失礼)、
当事者にとっては、全く笑い話ではなかったはず。
都築先生の不断のチャレンジ精神や努力(多方面にわたる情報収集・読書量が半端ではなさそう)に圧倒されます。
大学関係者のご一読をお勧めします。