あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
日本の会社のうち、実に99.7%が中小企業だといわれています。
そんな日本経済を支える中小企業の多くを悩ませているのが、深刻な後継者不足です。後継者がいないがために、望まぬ廃業を迎えるケースが急増しているのです。後継者不足を解決するためには、速やかな事業のバトンタッチ=事業承継が欠かせません。
本書は、約40年にわたり事業承継のコンサルティングに携わり、自身もまた社長の座を譲った経験を持つ著者が、その経験や実例から導き出した、事業承継において押さえるべきポイントや注意点を71のテーマ別にわかりやすい図を交えながら解説するものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「はじめに読む本」というよりは「承継を考える前から読んでおくべき本」。
引き継ぎ期間もないまま急遽事業を引き継ぐことになった自分にとって、「事業承継には十分な準備期間が必要である」「バトンタッチしておしまいではなく、伴走する期間が重要」という指摘には、首がもげるほど同意した。
具体的な税務・財務といった実務論ではなく、「企業理念」と「経営者のマインドセット」に焦点を当てた一冊。多くの老舗企業の事例を通して、一貫して「企業理念の共有・継承」の大切さを説いている。
また、本書では人材を「①0→1にする起業家(創業者)」「②1→10にする管理者(事業の拡大・定着)」「③職人」の3タイプに分類し、バランスの良い人材確保・育成の重要性にも触れている。
一般的に後継者に適しているのは②、変革を要するタイミングでは①が必要とされるという。
この視点は自らの役割の再確認になると同時に、いずれ訪れる次の世代への「バトンタッチの準備期間はすでに始まっている」という気づきを与えてくれた。
「まだ先のこと」と思わずに、「今日からできる事業承継」として、すべての経営者・後継者に早めに手に取ってほしい一冊だ。