あらすじ
神仏が見えて会話もでき、スピリチュアルなブログが人気の桜井識子さん。より多くの人が、神仏のごりやくをいただき、よりよい人生になることを願って、実際に訪れた神社仏閣での体験を、真摯な中にもユーモアいっぱいに発信しています。取材先で識子さんは、パワーが落ちている神様、参拝者が少なくて寂れていく神社やお稲荷さんを心配している眷属たちに出会い、それを本やブログに書くと、たくさんの方が応援参拝されたことがわかりました。本書は、その応援参拝によって神社やお稲荷さんに起こっていることや、応援された神様たちの思いのご報告です。また、神仏から聞いた、お仕事でつく「喪」を払う方法や、おすすめの参拝日など、参拝のためになるお話も収録しています。ごりやくを求めるだけではなく、神様を励ますために参拝してくれた方への御礼と、無償の思いやりや純粋な信仰心という素晴らしい力が人間にはあることを伝える、感動の一冊です。
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自分を信じる力に辿り着ける
以前の著書やブログで紹介された神社の、その後の素晴らしい変化が幾つも取り上げられている。生前は敬われ恐れられ、死後は神として祀られた有名な人でも、絶望的な状況だったりした…のが、苦境を脱している話に安堵の連続。我々が普通に参拝すること、ささやかなお供え、応援する素朴な気持ちが、神様にはここまで力になっていたのか!とビックリする。そして神様も我々に奉仕と感謝をして下さっているのだと。後半では喪がつきやすい職業(生命に関わる最前線のお仕事ですね)の方々が、参拝しやすくなる方法も出てくる。神様と仏様の世界の違い、できる事とできない事。親しみやすい明るい文章だ。神様には甘えていい、と著者は言う。信じる力の究極の姿は神依存などではなく、自分自身をしっかり信じることにつながるんですね。蛇足ながら、有名なお岩さんは今ならSNSなど、ネットで勝手に貶められた被害者に通じると思う。豊かな髪をきちんと結い、働き者で礼儀正しい女性が、(死後)醜悪な画像と嘘八百の変なサイトに載せられたら、誰だって悔しいですよ。