あらすじ
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■企画概要
“可愛すぎるジュノンボーイ”として注目を浴びる、話題のモデル・井手上漠(いでがみ・ばく)が、初めてのフォトエッセイを刊行。
フォトパートには井手上漠のルーツ・島根県隠岐諸島にある海士町(あまちょう)での撮り下ろしを掲載。
生まれ育った土地ならではの自然な姿からハッとするような表情まで、美しい島の風景と調和した美麗ショットが堪能できます。
エッセイパートでは、生い立ちや家族、SNSや性についてなど、多彩なテーマを収録。
ファンならずとも心に刺さる真っ直ぐな言葉の数々は必見です。
井手上漠の“美と言葉”がたくさん詰まった、内容盛りだくさんの一冊です。
本書籍の公式ツイッター(@bakunohon0420)には、最新情報やオフショットが順次公開。
■井手上漠コメント
「このフォトエッセイは、私の生まれ育った隠岐島で美しい自然と思い出の場所に囲まれて撮影した写真パートと、私の歩んできた日々を綴ったエッセイパートでの構成になっています。
私の抱えてきた悩みや葛藤、それをどう克服して来たかを率直にしたためました。
同じ様に悩みを抱えている方に少しでも励ましや勇気ににつながればと願っています。
良ければお手に取って読んで頂けると幸いです」
■井手上漠プロフィール
井手上漠(いでがみ・ばく)
2003年1月20日、島根県隠岐郡海士町に男性として生まれる。
2018年、高校1年生で第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにてDDセルフプロデュース賞を受賞。以降、『行列のできる法律相談所』やサカナクションのミュージックビデオ『モス』 等、数多くのメディアに出演するほか、モデルとして多数のファッション誌・美容誌で活躍する。
インスタグラム(@baaaakuuuu)、ツイッター(@i_baku2020)。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
井手上漠さんの存在を知ったのは、確か所さんの番組じゃなかったかな。ダーツの刺さった村を訪れる例のやつで、こんなにも可愛らしい見た目をしているのに男子、と知った時の衝撃は今でも覚えている。
それからしばらく経って、本屋でたまたま見つけて。サカナクションの山口さんが帯のコメントを書いていることに惹かれて手に取りました。
自分はオタクなので「可愛い見た目の男子」という存在を「男の娘」というカテゴライズを通して触れてきた人間で。この本でも触れている、そういういわゆる「普通とは違う」存在に対して特に抵抗を抱くこともなく、可愛ければよし!の精神で好意を抱いてきたわけですが、この本を読み終えた後となっては「男の娘」という呼び方はややネタにしてる感があって、少なくとも自分は使うことを控えていきたいな、と思ったりしました。
時代が進み、いろんなところで多様性という言葉を耳にするようになった昨今、少数派の人たちが抱えている息苦しさや悩みとどれだけ真摯に向き合っていけるかで社会が優しくなれるかどうかが決まってくるはずで。人に優しくするためにはまず自分の中での芯というか、自分らしさがこれまで以上に大切になってくるだろうな、ということをあらためて感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
井手上獏さんの存在を知り、写真集として欲しくて買った。
本当に普通のお嬢さんとしか感じられない、とても苦悩された様には見えないのだ。
そして今の日本にしては親御さん、教員、学校、学友が出来過ぎている。
「エッセイコンポーザー」の氏名がクレジットされている。コンポーザーとは作る人。
この語で検索をかけると「ゴーストライター」がヒットする。まぁそういう事だろうと思っていたが、氏名が正々堂々と記されているので「ゴースト」では無い。
このエッセイコンポーザー氏は素晴らしいお仕事をされている。井手上さんから聞き書きもしたのだろうが、彼女の言い分をリアルに伝えている様に私には感じられるし、担任等への取材も、当たり前と言えば当たり前だが、丹念にやっていると思う。そして、決して氏の創作では無い様に感じられる、そのさりげないリアリティ、正にプロの仕事と感じる。
井手上獏さんの本当の苦しみは当事者性の無い私には分からないのだが、その苦しみを大仰に誇張するのでもなく、またその苦しみばかりでなく、前向きな生き方と周囲のこれまた良く出来た人々の存在が明らかにされる点は抜かりない。
井手上さんはモデルであるし、こうした女性にはそれを売りにして芸能活動をされる方もおられる。
私はそうした才能の発揮も否定する立場には無いが、ご自身の生活史や個性を公開せず、静かに一般の社会人として暮らしたい方々も多いのではないだろうか。
そうした方々が平穏無事に暮らせる様に世の中を変えていけば私達シスジェンダーにも生きやすくなるだろう。
かわいい!
どのお写真も本当にかわいく、見ていてウットリほのぼのします。それでいてエッセイの内容は、自分の今までの価値観が正しかったのか、これからどのように解釈していこうか、そんなことをふと考えさせられ、家族や同僚、関係ある人達への接し方を見直しさせてくれるような、そんな奥の深い作品です。
Posted by ブクログ
井手上漠、初のフォトエッセイ。グラビアが美しい。
第1章では自身のルーツ、性自認に至るまでと、それによる孤独、さらにそこから家族や友達へと徐々に理解の輪が拡大していく様子が書かれている。第39回少年の主張全国大会で発表した全文も掲載。第2章はオピニオンとして、構造的な差別や偏見から平等へ向かうための提言。やっぱり当事者の話って貴重だと思った。
Posted by ブクログ
今の時代だからこそだなと売っているのを見て感じた。
性別、ここ数年間で多様な考え方ができるようになりつつある。
今まで考えてなかったことを改めて意識できる機会が増えてきた。
それでいてこの本を読めば、ある当事者の物語が広がる。きっと全員同じような物語ではない。
けれども一つの知識として入れておきたい一冊。
普通ってなに?自分が生きたいように生きるにはどうしたらいい?
そんなことも考えさせてくれる。