あらすじ
ストレス社会を生き抜く法律の本
被害者にも加害者にもなりうる
「働き世代」が遭遇しやすい事例をもとに、
トラブルを避ける方法と、
万が一トラブルに発展した際の対処方法を豊富に紹介。
・リストラの9割は労働契約法違反なので撤回可能
・部下の度を越した"それパワハラっすよ"攻撃はパワハラ
・痴漢と疑われたら絶対に謝罪せず日弁連の弁護士を呼べ
おっさんの実用的法律本、決定版です!!!!!
【法の下の平等】
法律は誰に対しても平等に
つくられているので、知らない人が悪い。
PART1 雇用トラブル
ビクビクするな
会社はあなたを
クビにはできない
PART2 給与と権利のトラブル
成果が出なくても
1分単位で給料が
払われないと違法
PART3 ハラスメント
誰もが被害者にも
加害者にもなる
パワハラ・セクハラ
PART4 社内の不正
不正の黙認は違法
通報しなければ
あなたも危うい
PART5 生活トラブル
日常生活にひそむ
トラブルは刑務所
直結案件多数
PART6 家庭トラブル
家庭の問題解決は
話し合いが基本
冷静な態度で臨め
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
令和という現代に生きる我々にとって非常に有益な一冊。
"おっさん"向けに書かれているが、労働現場での話だけでなく、自転車事故や離婚、遺産相続、子どものいじめなど、誰にとってもタメになる内容となっている。
「法の下の平等とは、法律は誰に対しても平等につくられているので、知らない人が悪いということ」
とあるが、自分も法律に詳しい親を見て育ち法律を知らないと損することが多いと思い法学部で学んだが、使わないものは記憶から抜け落ちてしまっているのが現実。
たまに思い出して自分に関わりのある法律のみ復習したいと思うものの、難しい本しかなく、また、都合よく知りたい内容がまとまっているものがなかったのだが、本書は日常で直面する可能性のある事例を分かりやすく、面白おかしくまとめてくれており、「まさにこれが欲しかった!」という一冊になっていた。
イラストも緩くてクスッと笑ってしまうような、とっつきやすい印象をもたらしてくれている。
巻末の"アドバイス FOR おっさん"で紹介されている実際の民事・刑事事件のトラブル解消の流れや費用も勉強になる。
監修の山岸弁護士のコメントで、「(長らく流行っているライトノベルのジャンルのように)『戦国時代に今の法律があったら』といったトンデモ設定で法律を解説する本を次はぜひ…」と書かれていたが、ぜひぜひ読んでみたい。
日々生きていくうえで必要な法律知識は、転ばぬ先の杖として頭に留めておこうと改めて感じた。
法の下の平等
一部ご紹介します。
・「法の下の平等っていうのは、法律は誰に対しても平等に作っているから知ろうとしないお前が悪いっていう意味なんだよ」
・会社からクビをちらつかされたら、会社側からの書類には絶対にサインしてはいけない。
・自分が会社からされていることを記録すること。会社は第三者からすれば密室だ。たとえこちらの言い分が正しくても、証拠がなければ、会社の違法行為を追求することはできない。
・証拠=①上司から解雇を迫られた際の録音データ、②会社から渡された書類、③上司とのやり取りの記録
・対処=①弁護士(最強、コスト高、80万円くらい)、②労働基準監督署(無料、時間かかる)、③労働組合(無料、当たり外れあり)
・セクハラと言われないために=①プライベートについて尋ねない、②身体的な接触はしない、③仕事以外の行動の制限をしない、④仕事上の命令や依頼は合理的に。
・身に覚えがないのにセクハラ告発をされたら、絶対に謝罪してはならない。なぜなら謝罪は裁判で「セクハラした証拠」になるからだ。
・上司の『不正な指示』は従っても見逃してもアウト。共同正犯、幇助犯にあたるため。出社拒否して警察に駆け込むこと。
・冤罪を跳ね返すための原則=①逃げない、②可能な限り早く弁護士に連絡する(日弁連の当番弁護士)、③警察官には個人情報を隠さない、④供述調書には絶対に署名捺印してはならない(罪を犯した証拠にされるから)
・交通事故を起こした→救護措置→救急車を呼ぶ→警察へ通報→弁護士に依頼して示談を進めてもらう→弁護士から保険会社に連絡してもらう
・事前に説明のない請求はすべて無視していい。脅迫されたら消費者センターか警察へ
・わが子がいじめ被害にあった→いじめは犯罪(暴行罪、傷害罪など)→学校も教育委員会も頼りにならない(問題をもみ消す傾向あり)→法務省の人権擁護委員へ連絡→警察に被害届を出す→いじめが発生してから現在までの経緯、どのような被害を受けているかをまとめた資料を用意→医師の診断書→告訴状による検挙を選ぶなら、作成と警察への提出は弁護士に任せる→問題が解決を見るまで子どもを学校から遠ざける→学習は塾のオンライン授業、通信教材を活用。ほかの学校へ転校するのも可(いじめを放置している時点でその学校は教育機関失格)
Posted by ブクログ
私生活や職場などで「おっさん」の身に起こり得るトラブルに関して、ユニークなイラストと噛み砕いた法律条文を駆使しておもしろおかしく、わかりやすく解説している。(もちろん、対象はおっさんだけではない!)
モデルケースとして雇用、権利・給与、ハラスメント、社内不正、生活トラブル、男女のトラブル、家庭のトラブルなどが記載されている。
著者がトラブルに巻き込まれた際に相談した弁護士の言葉で『法の下の平等ってのは、法律は誰に対しても平等に作ってるんだから、知ろうとしないオマエが悪いって意味なんだよ』という一文が印象的。
私生活でも仕事でも、トラブル対応や回避、リスクマネジメントとして法律知識とリーガルマインドを身に付けることは重要だと再認識できる。
自分の身は自分で守る為の法律というサバイバルツールが身に付く一冊。
Posted by ブクログ
著者、監修、イラスト担当の御三方が最強タッグを組んで生まれた本著。イラストに爆笑!内容に納得。会社や生活の中で困ったことがあったら、これを読んで「法が俺の味方についてくれる!」と一旦落ち着くことをお勧めする。
それにしてもこのおっさん、吉田鋼太郎やないかーい。肖像権で訴えられんのかーい。
Posted by ブクログ
法律は平等なので知らない人には厳しい。
閉鎖的な学校や会社は犯罪が許容されてしまっている。
ボイスレコーダー等で証拠を残せ。
やってないことは謝罪しない。
当番弁護士の連絡先は登録しておく。
東京都は刑事弁護センターというところらしいです。
Posted by ブクログ
労働基準法20条で30日の予告、労働契約法16条で解雇の乱用の禁止。
公益通報者保護法。
正社員は2週間で辞められる。年棒制、契約社員は、3ヶ月前にいう必要がある。
有給は年間5日取らせる必要がある2019年から。
残業が違法でないのは36協定があるから。
失業保険は、会社の違法行為を証明すれば即受給可能かつ延長も。法的な罰を受けている場合。
労働安全衛生法は、取り締まりが厳しい。
後輩もパワハラになる。
パワハラ防止法。スマホの録音アプリで証拠を集める。
パワハラで訴えられたら名誉棄損で反訴。
やりたい放題の上得意もパワハラ防止法の対象。
謝罪はセクハラした証拠になる。
社内の不正は、専門部署か社長室、警察または検察庁。ただし、提出する証拠書類に注意。誰が提出したかバレる可能性がある。
捕まったら当番弁護士を呼ぶ。それまで否定する。
冤罪を跳ね返すには、
逃げない、弁護士に連絡、個人情報は隠さない、供述調書にはサインしない。
当番弁護士制度の窓口をスマホにいれておく
18歳未満とのセックスは違法=児童買春・児童ポルノ禁止法。恋人は別。
生活保護の最大の障壁は家族への扶養照会。
地方議員を一緒に窓口にいくと対応が違う。
いじめは、学校と教育委員会には期待しない。法務省の人権擁護委員。各自治体内にある。
警察を動かすには、被害届ではなく告訴状。
労働組合は20%の会社にしかない。
連合や全労連に相談する。
告訴状、是正指導申立書
法テラス、公正取引委員会、人権擁護局のHPを参照する