【感想・ネタバレ】アメリカのシャーロック・ホームズ 殺人、法科学、アメリカのCSIの誕生のレビュー

あらすじ

1920年代のアメリカでは、禁酒法の影響で犯罪が激増しているにもかかわらず、未だ直感や不充分な情況証拠に頼る捜査が主流だった。そんな時代に、捜査に科学的手法を導入した犯罪学者がいた――その男の名は、オスカー・ハインリッヒ。数々の難事件の捜査に、筆跡や弾道、血痕パターンの分析など、現代では当然のように思われている技術を用いたオスカーは、いつしか“アメリカのシャーロック・ホームズ”と称されるに至った――。全米を揺るがした列車強盗事件、有名喜劇俳優が容疑者となった殺人事件など、実際にオスカーが手掛けた事件を紹介しながら、知られざる科学捜査の歴史と、そのパイオニアたる人物の生涯を描く、瞠目のノンフィクション!/【目次】プロローグ 記録文書からの物語──拳銃、顎骨、そして愛の詩┴第一章 血まみれの現場──アレン・ラムソンの浴室の事例(1)┴第二章 天才──オスカー・ハインリッヒにとっての悪の源の事例┴第三章 異教徒──パン職人の筆跡の事例(1)┴第四章 パイオニア──パン職人の筆跡の事例(2)┴第五章 非難──人気俳優の指紋の事例(1)┴第六章 憤慨──人気俳優の指紋の事例(2)┴第七章 二重の十三──大列車強盗の事例┴第八章 悪の化学──計算高い化学者の事例┴第九章 断片──ベシー・ファーガソンの耳の事例┴第十章 引き金──マーティン・コルウェルの銃の事例┴第十一章 断罪された者──アレン・ラムソンの浴室の事例(2)┴エピローグ 解決済みの事件┴謝辞┴解説=三橋曉

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Posted by ブクログ

シャーロック・ホームズの本ではない。
アメリカのCSIの先駆けと言える犯罪科学捜査の研究者オスカー・パインリッヒの伝記。
原文が文学的要素の強い英文だったのかなと思わせる箇所がよく出て来る。訳しにくいところを工夫して訳している努力の跡がうかがえる訳文になっている。
事件の内容と、オスカー・ハインリッヒの人生が、代わる代わる出て来るので、話の腰を折られて、一気に読めなかった。
事件も必ずしもスカッとな結末ではないので、モヤッとする。
ただ科学捜査が信用されない時代もあったことがわかり、興味深い本ではあった。

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2021年08月26日

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