あらすじ
てっぺん取れなきゃ、人生じゃねえ!
幼馴染みのワタルとタカトは、ヤクザの下仕事をするチンピラ。将来の希望もなく、ぱしりとして使われながら「ここではないどこか」に行きたいと願っている。ある日、兄貴分から荷物運びを頼まれた2人。簡単な任務に思えたが、気づくと目の前には3人の遺体が――。疾走感溢れる、ノンストップミステリー。
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Posted by ブクログ
「やられっぱなしはつまんねえよ」
ヤクザの下働きをする幼馴染のワタルとタカト。兄貴分に振られた仕事は簡単な荷運び……だったはずが気がつけば見知らぬ三人の遺体が。
呉勝浩先生だからこそ面白くなってるけど、話だけだとちょっとパンチ足りない気もした。でも、わたしは文体や台詞回しがとにかく好きなので一気読みしちゃいましたね。タカト視点の時とか最高だな……って思ってたらタカトも「いやぁ……サイコー。」つってて更に最高になりました。
キャラクター全員濃いから視点コロコロ変わっても混乱しないし、テンポが超よくて、普段小説読まないけど青年漫画すき~みたいな人も愉しめるんじゃないかな。
跳ねっ返りのクソガキが舐められたり騙されたりしても、持ちうる手札で真っ向からやり返そうとするの眩しかった。ぎらぎらしてた。
あと、蓮がワタルに言った「疑え。誰も彼もだ」は読後に振り返ると弟分への捨てきれなかった情の欠片みたいだとおもっちゃったり。
お気に入りキャラはタカトと世良のボンボンです。脳筋馬鹿とピンドン直ビンするイカれ男。