あらすじ
■■■発達障害の夫や妻、子どもとの関係が
よくなるコツとは?■■■
■■■発達障害の職場の上司・部下とは、どうすれば
うまくコミュニケーションがとれるのか?■■■
□ 発達障害は親の育て方やしつけが原因?
□ その場の話題に合わせるのが苦手?
□ 同時に二つのことができない?
□ 突然の予定変更に順応できず、混乱する?
■■■発達障害の人との人間関係が原因で起こる
「カサンドラ症候群」とは?■■■
第一人者が発達障害にまつわる
「疑問」と「不安」にお答えした、
発達障害の当事者と周囲の人々の
「生きづらさ」「しんどさ」をなくすための本!
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私は、発達障害の人と周囲の人たちとが
お互いに「なんだか違う」と思いながらも、
わかりあって幸せになってほしいと願い、
臨床を続けてきました。
世間には、子どもの発達障害に関する本、
大人の発達障害に関する本がたくさん刊行されていますが、
本書は発達障害の知識そのものにとどまらず、
「カサンドラ症候群」を補助線としながら、
発達障害の人と周囲の人との関係性や
コミュニケーションに着目しているのが、大きな特長です。
ASDの人たちはふだんどのような悩みを抱えているのか。
最近増加している「大人の発達障害」が、
日常生活を送るうえで周囲に
どのような影響を与えているか。
具体的な臨床例を参考にしながら、
一緒に考えていきたいと思います。
家庭でも職場でも、お互いにわかりあいながら、
違っていても、違っているからこそ、
一緒になって生きていこう――。
そうした社会の実現に向けて、
少しでも前に進むことができたら幸いです。
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■■本書のおもな内容■■
第1章 発達障害とカサンドラ症候群
1 発達障害の基礎知識
2 いま増加中の「カサンドラ症候群」とは
第2章 職場と人間関係――上司や部下がASDの場合
第3章 家庭と人間関係――家族の誰かがASDの場合
1 夫(父親)がASDのケース
2 子どもがASDのケース
3 妻(母親)がASDのケース
第4章 発達障害と夫婦関係
第5章 発達障害と親子関係
第6章 どうすればラクになれるのか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
発達特性を持つ本人と周囲の人のみならず、家庭や職場、また社会全体で特性を理解して対応力を高めていくことが、誰にとってもよい結果をもたらすのではと強く感じた。家庭内でカサンドラになる具体例が非常に詳細に書かれているところが、とても秀逸。カサンドラに関わる全ての人がこれだけの知識を持っているだけでも、当事者は物凄く救われ、回復への一歩となるだろう。
Posted by ブクログ
共感性の低い夫を持つ奥さんへ。
あなただけが悩んでいるわけではないよ、このパターンにはこのように対応するのがいいよ、と具体的な事例を挙げて解説がされている本です。
残念ながら夫が劇的に変わることはありません。
脳の特性がそうさせるからです。
ただ、夫とうまく付き合っていくためのアドバイスはいくつも記載されていましたので、あなたの夫に適した事例もあると思います。
奥さんと夫、2人でいるうちはよいが、子供が生まれると、父であり夫である、と2つの立場ができるため、夫が混乱してしまうようなケースも紹介されています。
この視点は新しかった。
Posted by ブクログ
発達障害の人の行動パターンや思考パターンがわかりやすく解説されていたので、特性のある方に悩まされている方の最初の1冊にオススメ。
ただ、似たようなテーマの本をすでに読んだことがある人には特に新しい情報も無いので物足りないと思う。自分は少し物足りなく感じたが、これが最初の1冊だったらそうは思わなかっただろう。
Posted by ブクログ
カサンドラ症候群 = ASDの夫または妻、パートナーと情緒的な相互関係が築けないため、その相手に生じる身体的、精神的症状を現すことば
2003年英国心理学者、マクシーン・アストンが提唱
男性は子どもの成長段階のイメージをもちにくい
論理的かつ合理的理解が有効
事実や数字を絶対視する
ASDの特性には、感覚過敏がある