あらすじ
安政3年、坂の町、長崎。「これからの世の中、おなごが通詞になったって、罰(バチ)はあたらねェ」攘夷運動、大政奉還、戊辰戦争……一人、この時代を駆け抜けた女性がいた。男装の通詞、その生涯――安政3年、肥前・長崎。出島で働く父から、英語や仏語を習う10歳のお柳。「うち、お父ちゃんのように通詞になりたかとよ」。女人禁制の職に憧れる幼いお柳の運命は、釜次郎、のちの榎本武揚との出会いによって大きく変わっていく。攘夷運動、大政奉還から戊辰戦争へ。激動の時代に消えた一人の「男装」の通詞。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
榎本武揚と男装の仏語通訳田所柳。この二人の生き方を通して、宇江佐真理さんが幕末から明治への移行時代を描き上げました。「アラミスと呼ばれた女」、2006.1刊行、2009.4文庫。
Posted by ブクログ
通司の娘お柳が大好きな榎本武揚の元で働きたく、男装してフランス通司となり五稜郭の戦いまで供にする話。
お柳と榎本の間に娘を授かったりするが、幕末の情勢を書くのに精一杯で細かな情愛は描かれていないので淡白な感じ。感情を入れにくい話。