【感想・ネタバレ】ママ、怒らないで。(新装改訂版)のレビュー

あらすじ

\ママ・パパの共感を呼んだロングセラー/
子育てがつらい、そんなあなたの心を救う本。

【こんな悩みのある方に読んでほしい】
・今、子育てがつらい
・優しい親でいたいのに、つい子どもにイライラしてしまう
・子どもに自分と同じ苦しみを味わわせたくない
・その場しのぎではなく、根っこから変わって、子どもに害を与えない親になりたい


初版出版後、書籍を読まれた方々のカウンセリングを行ってきてわかってきたのは、
『子どもに自分と同じ苦しみを味わわせたくない』
『同じ不幸を連鎖させたくない』
『その場しのぎではなく、根っこから変わって子どもに害を与えない親になりたい』
という思いから、そのための知識や術を模索している方が非常に多いということでした。

自動車を運転するには、教習や試験、免許が必要ですが、子育てにはそれらがありません。
子育てには正解も間違いもないといわれますが、
知らなかったがために深い傷を抱えさせてしまうことがあるならば、間違いがないとは言い切れず、
場合によっては教習も免許もなしに運転してきたようなものだったのだと気づいて後悔することも少なくないのです。

そこで、今回の新装改訂版では、安全・安心を実感できる子育てのために欠かせない知識を注ぎ込んでいくことを中心に、編集作業を行いました。

初版の『ママ、怒らないで。』では、『アダルト・チルドレン』、『機能不全家族』、
『毒親』、『嗜癖』、『トラウマ』、『虐待』、『インナーペアレント』といった用語を取り上げながら、
主に親自身が抱える〝子育てや対人関係における困難さ〞と向き合う内容になっています。

今回の新装改訂版では、初版の内容に加え、『複雑性PTSD』について簡単に触れ、
新たに 『心理的虐待(心理的マルトリートメント)』、『愛着(アタッチメント)に関わること・問題』を加えることができました。

これらはどれも、「親自身の、子育てや対人関係に関わる悩みや問題の改善・解決のために」、
同時に「子どもの個性や可能性、自己肯定感を奪わないために」、欠かせない知識です。

また、これらの問題の多くは、次の世代へと伝播(連鎖)しやすいという特徴を持っているものでもあるのです。

誰もがそのことを知らない時代だったために、
無意識のうちに受け継がれてきた"負" の連鎖を断ち切って、
私たちの代で、安全・安心を実感できる時代を築いていきましょう。
(「新装改訂版に際して」より)

【目次】
Part1 子どもには何ひとつ問題はない
第1章 本当は怒りたくない
第2章 救うのは子ども。そして、ママ・パパの中にいる小さい子どもの頃の自分
第3章 『親の責任』とは?
第4章 子どもにとっての親とは、どんな存在?
第5章 〝負〞の感情は何を生み出すのか
第6章 現在に浮遊する過去を、「過去のもの」にする
第7章 種のように植えつけられた『恐怖』と向き合う

Part2 安全・安心な子育てのために
第8章 『書く』ことの効果
第9章 マイナスをプラスに換える
第10章 安全・安心な環境を選ぶ
第11章 必要なときは、〝助け〞を求めていい
第12章 〝本当の自分の声〞を感じ取ろう
巻末付録 セラピー・メモ

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Posted by ブクログ

妻が子どもに対して異常に怒るのがずっと理解出来ませんでした。色々な本を読んで、やっとこれが原因かな?という本に巡り合いました。
妻は私が勧めてもプライドが邪魔して読まないので、この本を無言で本棚に置いて3ヶ月、妻に聞いて見ると、私のことが書いてあったと…とポツリと話しました。
子どもが最近ママ怒らないねと言い、ちょっと良い方向に向かっていると感じています。

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

アンガーマネジメント系の本はよくあり
対処法が書かれているが
これは自身が子供の頃の親との関わりが今につながるインナーチャイルドやアダルトチルドレンについて触れ
自身の経験が今の怒りに繋がることがわかり腑に落ちた。
我が子を通して小さい頃の自分の体験や感情の再現が起こっといる
子供の時親から言われたこと、マイナスをプラスに言い換える言葉は心強かったです

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2023年06月21日

Posted by ブクログ

こどもとの関係を築くために、何度も読み返したい本です。ハウツー本ではなく、根本的な自己肯定感を身につけることが出来る(期待)。

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2021年10月25日

Posted by ブクログ

子育てに戸惑う親向けに書かれているが、生きづらさを持った人にも向けられた内容である。アダルトチルドレン(AC)、インナーチャイルド、インナーペアレント、毒親等について書かれている。
機能不全家族の中で育ったアダルトチルドレン(AC)を連鎖させない為に、インナーチャイルド(子どもの頃に蓋をした声無き感情)の声を聞き救うことで、本来の自分を取り戻す。子供時代に感情や意識を尊重されなかった事で、自分の感情を閉じ込めてしまい、子どもが負うべきでない責任を負わされてしまっている。そしていざ子育てとなったときに閉じ込めていた感情が悪さをしてしまう。干渉や叱責という分かりにくい形で。そんな苦しさから抜け出す為に、負わされた責任は自分から切り離す(自分の責任ではなかったと認識する)。子どもはなにも悪くないのだ。
子供が健全である為にはまずは親(大人)が健全でなくてはならない。大人を救うための本だった。

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2023年05月30日

Posted by ブクログ

アダルトチルドレン、毒親、機能不全家族、インナーチャイルド・インナーマザー等のワードに惹かれる人は読んでみるとよいかもしれない。この領域の中心的なテーマを概観することができる。

ときに、子育てに疲れてしまうのは当たり前のことだが、それが「辛い」「しんどい」「子どもの成長を素直に喜べない」というところまでいってしまったら、親がそのつらさに向き合う必要があるのかもしれない。親自身も両親との間で葛藤があったかもしれないが、その両親も親との間で…と連鎖していることは往々にしてあるだろう。

今ある辛さやしんどさは自分から始まったわけではなく、既に何世代も前からあったものだとすれば、その連鎖をどこかで断ち切る必要がある。

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2023年04月27日

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