【感想・ネタバレ】羅刹ノ国 北九州怪談行のレビュー

あらすじ

七つの黒い石が祟る…。

明治期に栄えた淫祠邪教・蓮門教の復活を目論む霊。
映画『犬鳴村』『残穢』にも絡む北九州の壮大な怪!

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Posted by ブクログ

怪と幽vol.009で「『残穢』の怪異を検証するという、大胆な試みさえしている」「『残穢』の副読本」と紹介されてたので、お迎えしました。
期待しすぎたのかな…
副読本はちょっと言い過ぎな感じに思え、興味深い内容でしたが、怪と幽の紹介文は多少誇張されてるような気がしないでもない(笑)

北九州における怪異について、お話を集めたりお話の方から集まって来たり、その所以を調べたり、その最中に障りといった方がいいような出来事に出くわしたり…といった内容。
14の小タイトルで分けられてるけど、男性3人組(途中から女子2人加入)の会話がずーっと続いていてて(集まったお話のお披露目を居酒屋でして、そこから別の話が派生したり、翌日に持ち越したり)、気になって一気に読んでしまった。
この本の前に2冊北九州関連の本が出てるらしく、通して読む方がより楽しめる感じに思えました(途中で、前著参考的な文言が時々出てくる)

現代の怖いお話の裏に、とある歴史的背景が潜んでいるそうで、それについて連綿と語られてるんだけど、歴史に疎く興味も薄いため咀嚼するのにちょっと難儀(泣)
ただ、影響力強めの何かのお話が至る所に絡んできていて、その名を具体的に言いたいけどここに残すのも障りがあるんじゃないかとも思えてしまうくらい、の嫌さが残りました(泣)

映画「犬鳴村」についてのお話にも触れられてます。
著者がお勧めされていた(?)怪異を絡めた方が見応えがあったかもと、そこに関しては私も同意見。
ですが、これもあまり実際にあったお話に寄りすぎても、なんか起こりそうな気がして…
北九州が怖い。。

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2025年09月22日

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