あらすじ
わたしは、前世楽しんでいた乙女ゲーム『風鳴る大地』の世界に
ヒロイン・ルナリーゼとして転生した――はずが、
悪役令嬢をいじめていたという罪で学園を追放されてしまってた。
仕方なく冒険者として生きざるを得なくなった
わたしの前にあらわれたのは――
『風鳴る大地』の続編に登場する攻略対象・白狼王クロエリード!
そしてわたしは気づく。
続編『風鳴る大地~八つの種族の国王様~』に登場する
前作のヒロインルナリーゼは、メインヒロインのライバル(メインヒロインのライバルに傍点)であることに――!!
具合の悪いクロエリードのため、
唯一使える能力『祝福』を使った結果
「俺の専属として契約をしよう」
「そ、その、契約って一体……」
「もちろん……労働契約だ」
クロエリードの専属『宝石祝福師』になったわたしは、今日も元気です!
感情タグBEST3
とってもコメディ。ときどきラブイチャ。
自分の悪行と同じことを他人に目の前でされると、現実直視してぐうの音も出ないほど頭抱えて転がり回りたくなる、そんな四方八方いろんな人がキレ気味Days。
ゲーム脳のままヒロイン街道乗っかってたら怠けてた分だけブーメランされる、あいたたたな因果応報ネタ。
一通り綺麗にまとまってて読み切り風、安心して読めます。
小説版はほんと挿絵が美しいですわぁ。
珍しい取っ掛りなのでは
ゲームヒロインが空回りしてざまぁされた後を主眼に描くというのは、あんまり見かけない視点ではないでしょうか。
最初はアイタタタなところが多々あるルナ、そして同じ轍を踏むように大暴走する続編ヒロイン……でも、ちゃんと大切なことに気がついて、最後には報われるのが良いなと思います。
あと、共王国の面々がとてもいいです。もふもふとイケメンは正義。
惜しむらくは、クロエリード陛下のメガネ姿が……挿絵になく……とてもとても残念です……。
カバーのクロエリード陛下を見てジャケ買いしたのでそのままでも十分おいしいのですが、メガネ……藤先生の描くメガネ陛下……見たかった……!!