あらすじ
平成に入って加速した結婚離れ。生涯未婚の男性は4人に1人、女性は7人に1人となり、結婚していない人の約半数が「相手に巡り会わない」と感じている。一方、結婚への道はどんどん多様に。住職がサポートする「寺コン」や親が我が子の相手を探す「代理婚活」まで。十人十色の婚活模様だ。はたして私たちは結婚ができなくなったのか、しなくなったのか。共同通信の女性記者3人が緻密な取材を基に現代人のリアルな結婚観に迫る。
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Posted by ブクログ
コロナ禍での婚活はリモートやら何やらで、直接会える機会が減る分、チャンスが少なくなったからこそ、結婚ということに対して冷静に考える機会になる。
親は昔の結婚に対しての価値観を捨てられず、子どものために代わりに婚活を行う代理婚活もありつつ、可愛い自分の子のために活動を続けるのは、結婚をすることがゴールであり幸せであると思っているから。
けれど、結婚はスタートであると認識を変えると昔のようにいかない部分も増えてくる。生活を維持するためよりも、誰かに隣にいてほしいからという気持ちの問題も大切。
選択的シングルマザーなど時代の変化による結婚観の変化も日を追うごとに激しくなってくる。自分のパートナーを探す事は自分にとってどのような意味があるのか。
そこを見つめて婚活をする人はする。
Posted by ブクログ
三者三様による婚活ルポ。達観しているような分析というか本文だが誇張がないリアルな現実が分かる。
寺で婚活や親が婚活等多様な婚活模様である。婚姻数は分からんけど出生率が上がる気配は無い。というより下がっている。結婚即ち出産という考え方も時代に合わないだろうが卵子保存している人もいるからまあ大体の人は自分の子どもが欲しいと考えているのだろう。
人に口出しするとハラスメントになるご時世ではお節介な仲人など現れようもないし、村社会が無くなりバブル崩壊で会社集団も大企業を除くとなると個人的な価値観よりも人の目が気になる日本では婚活が困難になっていると思う。
親の婚活の辺りでは、旧来の価値観で結婚に困難を感じない団塊世代とその団塊世代の食い扶持の為に地獄の就活を経た団塊ジュニア世代(その団塊世代に食わせてもらっているともいえる)親子で婚活姿勢にも違いが見える。