あらすじ
旅人にはわからない京都の奥深さが見えてくるー神社仏閣、美食、歴史など知られざる情報満載。
生粋の京都人の著者ならではの視点で、街のいたるところに静かに眠る歴史や神社仏閣のこれまでにない姿を紹介する。散歩の道草で出会った美食の数々は、この街の食のバリエーションの豊かさを教えてくれる。鴨川のせせらぎを聞きながら眠り、寺の窓を愛で、庭を巡る。タマゴランチに舌鼓を打ち、町家の割烹で夕餉を迎える。ひとりでゆったりまわっても、家族や友人と散策しても役立つ、京都巡り48の教え。読むだけでも旅気分がたっぷり味わえる。
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Posted by ブクログ
p.214 <嵐電>沿線のみどころを東から順にいくつか紹介しましょう。まず最初に降り立つのは『蚕ノ社』駅。難読駅名のひとつで、カイコノヤシロと読み、『木島坐天照御魂神社』の別名です。<続日本紀>の大宝元年、すなわち西暦701年4月の条に、この神社の名前が記されていますから、奈良時代以前からあった古い神社です。今は痕跡しか残っていませんが、この神社には<元糺の池>という池があり、そのなかに三本脚の鳥居が建っていることに目を引かれます。<三柱鳥居>と呼ばれ、京都三珍鳥居のひとつに数えられていますが、なぜ三本脚なのかは諸説ふんぷんで、謎とされています。
→ 京都三珍鳥居の残り2つは、厳島神社の「唐破風鳥居」と伴氏社の「蓮社石鳥居」だそうです。残り2つと比較しても、「三柱鳥居」の存在感は群を抜いてますね~。
ちなみに、『木島坐天照御魂神社』はコノシマニイマスアマテルミタマジンジャと読むそうです。お参りしたいです。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 京都の知られざる顔に出会う
第2章 京都の美味を堪能する
第3章 京都の多様な食文化を巡る
第4章 京都の奥深い歴史を学ぶ
<内容>
「京都」とつくと飛びついてしまう飢餓感で、☆が4つになってしまった…。内容的にはそう新しいものはないが、著者が京都在住で、フットワーク軽く京都の町を歩いているので(実際に歩いていることは本書でも窺い知れる)、わりと地元的な情報が入っている。今回も、「殿田食堂」や「ますや」、「たつ㐂」などは他のガイドには載っていない食堂。西加茂とか洛陽十二支妙見とか、超マイナー。
Posted by ブクログ
京都に限らず、地元の方が書くその街の紹介文っていいですね。特に京都人が書く京都案内は興味深いものがあります。
そうそう、1つだけこの本にクレームをつけるとしたら「京都に4年住んでも私は京都で迷います」。
たしかに京都は碁盤の目でわかりやすいです。けど、そう思って少し道を外れると迷いますよ。私並みの方向音痴さんはお気をつけください。
けど京都はそうやって迷い込んだところにも良き風景があるから、たまりません。