あらすじ
さわらずに物を動かせる!……ただし10cmだけ。相手を金縛りにできる!……でも力を使うほどハゲる。目を見ると心が読める!……でも他人の目が怖くて見られない etc…。こんな役に立たない能力(ちから)、なくてもよくない?? ある日突然、不思議な力に目覚めてしまった五人。悪戦苦闘しながら能力と向き合ううちに、さえない毎日が、思いもよらない方向に転がりだし――。小説すばる新人賞作家が贈る、驚き満載、爽快感120%の傑作長編小説!
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Posted by ブクログ
短編連作。
右に10センチだけ動かせる念力、使うと頭髪が激しく抜ける金縛り能力、大きさ強さをコントロールできない発火能力、残留思念を読み取ることができる能力(ただし能力者が潔癖症)、読心術者(ただし能力者が引きこもりのコミュ障)、結果が何となく感じる予知能力者。
あまり強そうじゃない超能力者が集まって事件を解決する。その事件のラスボスが、超能力者の集団と関係があります。事件の解決の最後の扉を開けるのは、非能力者の言葉だったのも、面白かった。小さな伏線も巧くまとまっていました。
強さ=能力、っていうのはあると思うけど、強さ=優しさ・思いやりでもあると思いました。
「僕らだって扉くらい開けられる」が二重の意味になっていたのも、読み終わってニヤっとできました。
面白かった!