あらすじ
似てるけどまったく違う二人(と猫四匹)がつくる新しい家族の形!
ポッドキャストの司会として人気のコピーライター、キム・ハナとファッション誌『W Korea』の編集長を長く務めたファン・ソヌによる女ふたりの共同生活記。
ふたりの関係は単なるルームメイトでも、 恋人同士でもない。長い間、一人暮らしを続ける中で楽しさや喜びよりも孤独や不安を強く感じは じめたふたりは、尊敬できて信頼できて、気の合う相手をこれからの人生の「パートナー」として選 び、マンションを共同購入する。
家父長制の下で我慢を強いられる結婚はまっぴらごめんだった。 「結婚=幸せ」という限定的な考え方から解放された現代女性たちに贈る、新しい生き方の提案。
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Posted by ブクログ
女ふたり猫4匹生活、なんて理想的で楽しそうなんだ!と羨ましかった。
気の合うふたり、でも性格は真逆で喧嘩も絶えないが、お互いが快適に楽しく一緒に生活していくために前向きに向き合っていた。
誰かと一緒に生活をするうえで大切なことがたくさん書かれていて勉強になった。
あと、韓国では男女の結婚が女にとってかなり大変なことであるんだなと感じとれた。
結婚じゃなかったからこんなに楽しい、というのは韓国の事情ならではかも。
多種多様な形の家族がみんな生きやすい法整備が行われていくべきだなぁと思った。
Posted by ブクログ
一人暮らしが板についてしまい、ここに誰かが入ってくる余地なんてあるのか?と思いながら生きている人間だけど、誰かと暮らすのも良いかもと思える素敵な本だった。
著者のおふたりは運良くフィーリングの合う人と出会えただけじゃん!と先入観を持っていたけど、実際性格は正反対で、大げんかもするというので驚き。
それでも(夫でも恋人でもない)同性の友人と暮らすことの温かみが伝わってきて、結局家族や友人、恋人にしろ、自分以外の人間は他人なのであって、お互いを尊ぶことが大事なんだろうなと感じた。
本書内の
「やっぱり同居人は、単純で明るい人がいちばんだと思った。そして、同居人の同居人は私だから、まず私が単純で健康で明るい人にならなければと心に誓った。」
というフレーズがすごく響いた。
相手に求めるだけじゃなくて、自分も求められる側って意識、重要だなー。
ご本人たちも続編について前向きのようだったので、いつか読めたら嬉しい!!
Posted by ブクログ
二人暮らしはもう二度としない、と思っていたけど、歳をとるにつれ、また考えも変わってくるかな…。秩序以上の幸せがあるかもしれない…かな?仲良く暮らすというのはすなわちよく喧嘩するってこと。心を込めてすぐに謝り自分がどんな間違いを犯したのかを把握して自分の口で確認し相手の気持ちを考え尋ね共感すること。喧嘩の目的は感情の流れる道をつくり、ちゃんともとの関係に戻るための喧嘩。
誰かと一緒に暮らすと、相手との違いがくっきりし、それによって自分についてより深く知る。
音楽やお酒についての造詣が深いと楽しみが深く広く広がる。
誰でも必要な話だけを交わす間柄ではなく、役に立たない、くだらない話をぶちまけ合える相手をひとりぐらいは持っていたいものだ。
Posted by ブクログ
2人と同じく、現在同居人と暮らしている自分にとって共感しかない内容だった。うなずきすぎて首がもげそう。
ファン・ソヌの行動が自分にそっくりで愛おしい。
Posted by ブクログ
面白かったです!他人と暮らすには"相手を尊重すること""お互い努力すること"が大事だと改めて思いました。写真がたくさんあったのも良かったです。なかなか厚めの本でしたが、もっと読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
ユーモアのある文章や、おふたりのお人柄がとても素敵で、とても面白かった。
そして読んでいて、自然と肩の力が抜けると同時に、前向きな気持ちになる。
わたしは子持ち夫婦で暮らしているが、一緒に暮らしてみてから、実はお二人の性格のように正反対な性格(習性?)だったこと。子供が産まれてから、1人の時間が全くなく、時間のプレゼントは素敵だということ。家族にとって大きな買い物をしたら、それに合う物は何かを考え、愛着が湧くことなど。
共感できることがとても多かった。
Posted by ブクログ
とても!!良かった!!!
誰かと暮らしたことのある人には、わかるわかると膝を叩けることばかり。「歳をとったら、自信は体力から」の言葉は胸に刻もうと思いました。
Posted by ブクログ
ただ単純にエッセイとしての極上の読み応えがありました。
タイトルも秀逸で最初の導入の文章でのめり込んでしまう感覚がありました。
私もちょっとした文章を書こうと思っていた矢先にこの本に出会えたことに感謝です。
内容も素晴らしく、血縁関係でも婚姻関係でもないひととの生活を共にする新しい生き方の提示でした。
それをユーモアにリアルに描かれていてそれがとても魅力的でとても楽しめました。
Posted by ブクログ
結婚が、人生で絶対に選ぶべき選択肢ではないと、ほかの選択をしても楽しいのだと教えてくれるお守りみたいな本だと感じた。まだまだ結婚して子供を産むというのが当たり前の人生プランとして語られる世の中で、特別結婚したいとも思っていない自分はどこか外れた人間だという思いが強かった。結婚にとてもいいイメージはなかったし、異性と暮らしていく未来が想像出来なかった。でもこの本では特別気の合う友達(恋仲では無い同性というのも私にとっては重要だ)との日々の暮らしが語られている。これこそ私の憧れる将来の生活だと強く思った。だってあまりにも楽しそうではないか。縛られることは少なく、お互いを支え合えて趣味の合う友達と暮らしていく。2人のお気に入りの部屋で2人で選んだ家具と雑貨を添えて穏やかに生活をする。子供を産むかどうかを考える必要もなければ、相手の両親に気を使いすぎる必要も無い。とても楽で、理想的だ。将来自分が結婚するかどうかは正直分からない。なんと言っても私はまだ20歳だしこれから何があるかは分からない。それでも、こういう暮らし方が選択肢にあるというのは自分の心を少し軽くしてくれる。何度も読み返したくなる魅力のある本だった。
Posted by ブクログ
面白かった。全く2人を知らない状態で読んで、ファンソヌがゴリゴリにわたしの好きな雑誌やブランドで活躍されている方でびびった。2人とも輝かしいクリエイターたちだが、完璧じゃない人間として自分たちを認め合い、うまく衝突や生活を営んでいく様が、おもしろくもとても希望を見いだせる感じがある。コミュニケーションってこういう信頼関係が大事だよなあと、ひしひしと思う。
Posted by ブクログ
ファン・ソヌ ファッション雑誌のエディター。料理は大得意だが、物が片付けられないゴミ屋敷のな主への道まっしぐら。キム・ハナ 「話すことを話す」で46千部の売上げ、同世代の女性を中心に幅広い支持を得てるコピーライター。ミニマリスト、人付き合い、生活は整然と生きる。
あまりにも気が合うと思っていた二人は、一緒に暮らすうちに実は全く正反対の性格、そのことが原因で何度も激しく喧嘩。そうして、相手の姿を通して自分を見つめ直し、喧嘩の技術を磨き、互いに信頼できる存在であり続けるための努力する。
人が誰かとある程度近い距離で生きていくためには避けて通れない普遍的なテーマが飾ることなく語られる。#主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら
Posted by ブクログ
夫婦でも、家族でも、友人でも、相手は誰でも良い。誰かとともに暮らすこと、誰かとともに生きることの煩わしさ、愛おしさ、素敵さが見事に詰まっている1冊だった。
パートナーがいる人、パートナーを求めている人、不自由はないから一人で生きていこうと思っている人、みんなが読んだら良いと思う。
それほどにこのキム・ハナとファン・ソヌの生活も、お互いへの想いも、そしてユーモア溢れる文章も素敵だった。
2人の生活や考え方を見ていると、「家庭は結婚した異性の夫婦と子どもで構成される」という従来からのマジョリティの価値基準(=呪いともいえる)から私たち読者の心が解き放たれていくような心地がする。
本文中の言葉を借りるなら〝友人同士だろうが、夫婦だろうが、仕事仲間だろうが、人が誰かとある程度近い距離で生きていくために避けて通れない普遍的なテーマが、飾ることなく語られている〟1冊。本当に面白かった。
Posted by ブクログ
韓国人の女性2人と猫4匹が同居する日々を綴ったエッセイ。
彼女達は血縁者でも恋人同士でもない、「友人」という関係のままだ。婚姻に囚われないファミリーシップは、きっと今求めている人が多いのではないだろうか。結婚でもシングルでもない、新しい家族の形を築いている2人と彼女らと友人達が織り成す温かな関係性や、アラフォー女性の共同生活での苦労や日々の輝きが眩しくて、羨ましくて、癒しになるそんなお話だった。
翻訳本が苦手な私でも読みやすく、とても親しみやすい本だったので、普段あまり海外著者の本を手に取らない方にもオススメ。
Posted by ブクログ
結婚して嫁になっちゃうと、嫁としてあるべき姿が求められる。母になっても母としてあるべき姿が求められる。結婚しなくても色々言われる。個が笑って生きるライフスタイルを探す過渡期の時代なのかな。仕事も家族の在り方も。
Posted by ブクログ
シングルでもない結婚でもない、女2人と猫4匹の愉快な生活。"相違点が互いの間を埋めてくれる"という言葉にえ?ほんとに?と疑ってしまったが、彼女たちが見せてくれる新しい家族のかたち...正直羨ましい。
Posted by ブクログ
読みやすかった。韓国行ってみたいなって少し思った。
お互いが大切にした方がいいことは、パートナーとの同居のときとあまり変わらないのかなと感じつつ、軽やかに過ごされてるような印象。
曲のプレイリストを作る取り組みHawaii deliveryも未来を見据えててよかった。
Posted by ブクログ
人と暮らすスキルってあるよなぁ。共通点もたくさんあるけど違うところもたくさんある2人。お互いをリスペクトしつつ自分のことも大切にして、喧嘩しながら、相手を知りながら、自分の理解も深まるというのが興味深い。キムハナが可愛らしい。ふたりの文にそれぞれ個性が表れているのも面白い。
幸せはバター、同居人は健康で明るくて単純なのがいい。
Posted by ブクログ
作家さんの表現なのか、訳し方なのか凄く読みやすくて好きな一冊だった。 所々韓国の文化を知らないが故に不明点もあり、逆に女性だから舐められたこととか哀しい哉国を超えて理解できることもあり。2人と4匹がこれからも仲良く暮らせたらいいな。 ソヌと同じ破壊王であり散らかし魔、ハナと同じく気にしいなので、共感しながら読んだ。 「けんかの技術」が好き。「けんかの目的は何なのだろうと考えてみる。自分の手に最もよくなじんだ武器を相手の急所に突き刺して息の根を止めることだろうか」には自分のことを指摘されたかと思った。反省。
Posted by ブクログ
韓国での生活事情が先ずわかります。そして、パートナーとしての女性2人の生活。いままでにない新しい形だとは思いますが、ダイバーシティ・多様性が叫ばれている昨今重要な事だと思います。法の制度が追いついていけばいいなと。
その生活に共感を持つこともあれば学ぶこともありとても新鮮な気持ちで読むことができました。
とても印象に残ったフレーズは
「夫婦の間には些細なことなどひとーーっつもありまへん。積もりに積もったものが靴下一つで爆発するんです。なみなみと水が入っているコップに一滴でも加えたら溢れるでしょう。それと同じです。
相手を変えようとすることは争いを生むだけでそもそもそれは不可能なことだ。2人一緒に同じ目標のために努力すること、それがまさに団体生活に必要なチームスピリット」
まさにそうだなぁと思いました。
Posted by ブクログ
女性のライフステージとして当たり前のように「結婚、出産、子育て」っていう世間の”普通”があるけど、それはあってもなくてもいいもので、自分が幸せならいいんだよ、って思わせてくれる本。作者の2人がお互いに本当に相手を尊敬して感謝して思いやっているのが分かって、とても素敵。
Posted by ブクログ
友人同士の女性2人と猫4匹(W2C4って表現してて可愛い)が喧嘩しつつもお互いを尊重しながら共同生活するエッセイ。結婚という制度にとらわれない分子家族というスタイルは理想的かもなと思うし、こういう人生でも良いんだよなと思える。1人でもちゃんと生きていけるからこそ2人で暮らしてる感じがとても良い。何より文章が上手くて2人の人柄が魅力的で単純に読み物として面白い
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3.7
P23 ひとりですることはすべて記憶になるけれど、一緒にやれば思い出になる。
P202 幸せは保証された未来だ。
P279 人は遠くから見ればかっこよく見えがちで、近くから見るとつまらない存在に見えがちだ。
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韓国で話題になっていた、タイトルの通り30代で出会った本好きの女性二人が一緒に暮らす過程やその日々を綴ったエッセイ。猫4匹と尊敬できる友人と文化的で健康な生活をしている二人は最高だと思う。この本に書かれている近所付き合いや結婚をしない生き方にとても賛成するし、私も思考が似ているなと思った。
Posted by ブクログ
気の合う友と一緒に暮らしたらどうなるのか?を見せてもらえた。
やはり生活を共にするということはいろいろな衝突もあり、大変だなと思う一方で、結婚みたいな形ではないからこそお互いが家を、相手を想う形が出来ていくのだなと。
衣食住を大切にする2人のエッセイ。
Posted by ブクログ
外国の人のエッセイ読んだのはじめてかも。
隣の国なのに、生活も食べるものもだいぶ違う。
日本語で読んでるけど、頭の中で想像する景色では全くわからない言語で時間が進んでいるんだなと思うと、不思議な気持ちになった。
著者の二人の生活というか、文化レベルがだいぶ豊かで、共感というよりは劣等感を感じながら読んだ…
一番好きだったのは入院したときのエピソード。
病院にいる時の、自分の個性が消えてく感じや無力感はとてもわかる…と思いながら読んだ。
あと猫の紹介がめちゃくちゃかわいかった!
もう少し翻訳っぽさが抜けた文体の方がこの内容に合ってるかもと思った。
Posted by ブクログ
結婚にメリットを感じない世の中は、日本だけじゃないんだ。と思いました。
性格が正反対、でも趣味は同じ。という女性ふたり暮らしエッセイ。
こんまりさんの「人生をときめかせる」本で、散らかりすぎて、本をなくし、ときめかせることができなかった話が好きです(笑)
その後、相方もその本を持っていて無事にときめくことができたオチも好き(笑)
Posted by ブクログ
28.性的マイノリティのカップルの話しかと思って読み始めたけれど全く違い、自立した女性2人と猫4匹の自然体な生活エッセイ
結婚でもなく、一人暮らしでもなく
生活を楽しむための2人暮らし
生活する上でそれぞれ得意なことを担当しつつ、価値観の違いでぶつかる事も
それでも互いに歩み寄り、理解しようとし
そして何より楽しもうと思いやる2人の生活がとても豊かに見える
もちろん彼女達が培ってきた仕事と経済力があればこそ
韓国の女性誰もが出来る事でもない実状もあると思われる
Posted by ブクログ
「けんかの技術」の章が特に良かった。
女性二人に限らず、いくら楽しくて気が合う相手とでも共同生活って譲れない事が出てきてけんかになることもある。
『けんかの中での私のいちばん大きな過ちは、何か間違っていると指摘されたことを責められていると受け止めてしまい、それに対する弁明ばかりしてしまうことだ。自分の論理を何とか理解させようとするのだけれど、相手にとっては言い訳でしかない。相手がなぜ腹を立てて、悲しんでいるのか、それを知ろうと努力し、慰めるのが先なのに、自分のことばかり考えていたのだ。』(p140)
けんかする時って相手に対して「こうして欲しい」という感情をぶつけがち。それって相手を自分の思うようにコントロールしようとしてるんだよなぁ。
「こうして欲しい」と自分が思う相手の間違いを指摘する前に、相手がどんな感情でいるのか想像する努力をしなくちゃいけない。
なんでけんかになってしまうのか、普段からお互いに感じている何に問題があるのか、そこを話し合いつつ折り合いのつくところを探り合わないとけんかする意味が無くて、ただ傷つけ合うだけになってしまうんだろう。
『けんかの目的は何なのだろうと考えてみる。自分の手にもっともよくなじんだ武器を相手の急所に突き刺して息の根を止めることだろうか。再び立ち上がれないように殴り、踏みつけることだろうか。一緒に暮らす人、一緒に暮らしていかなければならない人とのけんかは、忘れるためにするものだ。シャベルで感情の流れる道を掘り、流れをよくするためのけんかであって、ちゃんともとの関係に戻るためのけんかなのだ』(p141)
女ふたり(と猫4匹)の生活って最高!これが新しい家族の形!という話ではなくて、色々な選択肢がある中で、それぞれのライフスタイルにとってこの暮らしがベストだったという話。
持ち物の量の違いですれ違ってけんかもするし、将来別々に暮らす事もあるのかもと不安になることもあるし、男性がいれば違ったのかもと思うような理不尽な目に合ってしまう事も書かれている。
人と人とが暮らしていくって綺麗で楽しい事だけじゃない。
面倒で大変だけど、それでも人と一緒に暮らす事は私にとって素敵な事だし、丁寧に大切にしていきたい事だなと感じた。