あらすじ
ナオキが初めて恋をしたのは、VR世界で出会った天真爛漫な美少女だった。自分自身も可憐な少女の姿でVR世界を楽しんでいるナオキは、少女の体で少女に恋をする。現実ではない世界で重ねられる二人の少女逢引き。惹かれてゆく心をおさえられないナオキの本当の姿は40歳独身男性の派遣社員。過酷な現実の果てに逃げ込んだ世界で見つけたのは、もう一つの現実。「自分らしく生きる」ことの意味を求めるすべてのロスジェネ世代におくる、「これから」のささやかな幸せの物語。note、Twitterなどで話題騒然! VRロスジェネおじさんが見つけたこれ以上なく尊い初恋!
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切なくて2度目が読めない本
NHKによる実写ドラマ化が成功したと聞いています。
感動したり大きな感情の上下が私は苦手なので視聴しませんでしたが、ずっと気になっています。
VRおばあさんの私には、まさに魂の結びつきであるVRおじさんの恋がリアルに共感できました。
ドラマからマンガの世界にやってきた方も多かろうと思いますが、そこを入口としてまたVRも体験して、多くの方に「その世界にいて気づくこと」を体感してほしいなあと思います。
昔はインターネットなんて無かったけど、今はほとんどの人が当たり前に使いますよね。
VRはそういうツールになるのかしらと、これを書きながらあらためて考えさせられました。
そういう意味でも、このマンガには大きな意味があると感じました。
思い出しても切ない〜。
感涙が止まらない
当時Noteで第一章の見事さに心を打たれ幾ばくか当時投げ銭した者です。第二章が掲載されて居るとは思わず夢中で本巻読みました。
一部のスキも無い見事な画面構成と卓抜したペンワーク、当代唯一無二にして実に腹に落ちる登場人物の心理描写、彼ら、彼女らは確かに生きている。
ケチの着けようが無い完成度のVR文学漫画大傑作だと思います。
よかったです
第一部はネットで読んでましたが、加筆部分が気になって購入しました。
人と触れ合うって、いいなぁっと思いました。
切なくて寂しい、でも綺麗なお話でした。
Posted by ブクログ
ストーリー設定といえば、「ロスジェネ世代のおじさんが 少女の体を手に入れたら ピュアな初恋が発生したという 地獄のような話」(カバー折り返しから引用)であるのに、中身は不純物の削ぎ落とされた、寓話のような美しい恋愛漫画。
ネットで第1部を読んだときも綺麗に完結していると思ったけれど、後に書かれた第2部、描き下ろしの後日談も含めて、あらためて全体が丁寧に構成されている。
悲しみや諦念が底に流れる物語ではあるのだけれど、(リフレインされる出会いのシーンや、VR世界の終幕のモチーフなどは特に)寂しいものがただ寂しく描かれるのでなく、そこには一種の救いも感じられる。何か美しいものがかつてあって、それはもう存在しないけれど、それに出会えたことだけで人生に意味があったと思えるような感覚、物語の始まりと円環を成すラストシーンはそんなことを思わせる。
Posted by ブクログ
おじさんが少女の体を手に入れたら初恋も手に入りました。
って、そんな簡単な話じゃなかったわ。
交わるシーンなんかは、絵面を想像するとなかなか気持ち悪くて良い。
自分の人生で結局何も手に出来ていない人はすごく共感できるかもしれない。
人は結局、他人の何かになりたいのですよ。
Posted by ブクログ
なんというか…ものすごく強い力を持った作品だった…
作者の人の「これを描きたい」という純粋な想いが形になったような…後書きで語られている言葉以外で語ることのできない、とても純粋な作品だ…
クリエイターとして、生涯の中でこんなものを生み出せるというのはとても幸福なことなのではないかと思いました