【感想・ネタバレ】なぜ外国人女性は前髪を作らないのかのレビュー

あらすじ

「女性の生き方に正解はない」
在日23年の日独ハーフである著者が、いまだに驚く女性の生き方のあれこれを書いたコラム集。

ヨーロッパと日本の両方で生活をしていく中で、その地の女性がどんな生き方をしているのか、どんな悩みを抱えているのか、など「その国特有の女性の立ち位置」のようなものも含めて「現場」を見てきた著者が、何気ない話をしている中で、それまで意識してこなかった日本と海外の違いを綴りました。
ヨーロッパでは、「美白よりこんがり肌がモテる」「生理の時はナプキンよりタンポン」「ワキ毛は剃らないのにアンダーヘアはゼロ」など日本女性からするとびっくりなことも。

外国人女性が前髪をつくらない理由や、なぜヨーロッパには「すっぴん」という言葉がないのか、という軽めの話から、アンダーヘアの話、なぜヨーロッパではTバックを履く女性が多いのかという下着事情まで、直接人には聞きにくい話まで、たくさん盛り込んでいます。いくら友達が多くて、女性同士で仲良くしていても聞きづらい夫婦間でのお金の話やセックスの話も。
「旦那デスノート」などニッポンの闇と思える部分、「なぜ欧米人の男性は恋人の女子会に参加したがるのか」などヨーロッパの「微妙な部分」についても切り込んでいます。

ハーフとして50年生きてきた一人の女性として、あれこれとアドバイスを受けてきた著者がたどり着いた結論は、「女性の生き方に正解はない」ということ。本書で書かれている多様な女性の生き方から、「これは自分に合うな」という好きな部分だけを取り入れ、自分なりの優先順位を決めるヒントを探すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

【WEBサイト「OTEKOMACHI」人気連載「サンドラが見る女の生き方」書籍化】

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイトルと外国人著者に惹かれ古本屋で手に取る

一つ(日本)の価値観に偏りがちになるのが嫌で、多様な価値観を摂取したいと思い、女性をテーマにされたこの本で、価値観のバランスを取りたいと思って読んだ

性教育など、性にまつわる話が、日本と海外で異なっていて、人や国によるけど、海外のオープンな思考を自分は推したいなと思った

最後の方で、女友達に関して、自分に対して不満に思うことがあった 自分は、他人に共感をあまりできない性格で、親身になるより全体を見て客観的(すぎ)に判断してしまうことがあり、著者が人生の起点で、違和感を覚える友人に1人になってしまっているのかな〜とか思ったりする それとは別の話のはずだけれど、、、
これまでの自分は、何も考えずに相手に同調していることが多かった気がする、というか集団でいるとこの傾向が大きい。違和感を大切に、スムーズじゃなくても、空気を読まずとも、体全体で違和感を表現した方が、自分に興味がある人が最終的に集まるのかななんて、ポジティブな考えをしたりするけど。

飽きずに読める!

p.s

SNSだといいなーとか、めっちゃ綺麗!とか共感?できる、なんでだろう、対面だとリラックスしてないから?

0
2025年09月10日

QM

購入済み

全然知らなかったヨーロッパの一面を知られた感じ、どっちがいいとか悪いとかではなくただこういう違いがあるんだよっていうのを日独ハーフの作者が例を織り交ぜて書いてる本。サクッと読めて、内容も豊富、そしてその国の常識や国民性にはそれなりの理由があるんだなって。面白かった~~ドイツ行ってみたいな!

0
2024年09月21日

Posted by ブクログ

日本とドイツを含むヨーロッパとの違いが面白かった。恋愛に関してヨーロッパのほうが、語弊はあるけどより生物的で真っ当に思えた。愛はなくなったのに離婚しないで不倫する日本より、愛がなくなったら離婚して新たな恋愛に行くほうが健全よなと。
視野を広げて楽に生きれるようになりたい

0
2023年05月24日

Posted by ブクログ

著者のサンドラ・ヘフェリンさんがとあるラジオ番組のゲストで出演しており、ラジオでのトークも面白かったことが読んだきっかけ。
もちろん、タイトルにある「前髪」についてまるまる書かれた本ではないです。「なぜ外国人女性は前髪を作らないのか」というような素朴な疑問から、日本人や欧州人の特徴や価値観について書かれたもの。

面白かったトピックは、「ドイツ人女性はすっぴんの概念がないし、もし化粧をした時はニベアの青カンで落とす」とか、「ドイツのサウナでは男女混浴が当たり前」とか、「ドイツ人は不倫も新たな恋のスタートとして基本的には応援する意見の方が多い」とか。笑
あとは、ドイツと日本の結婚観の違いについても面白かったな。

女性の社会進出やフェミニズムの捉え方についても身近な問題に焦点を当てながら分かりやすく、客観的に捉えており、あまり個人的な感情を出さず淡々と事実や意見を述べている点が好ましかった。(サンドラさんがフェミニストという立場で述べているわけではないからかもしれないが。)

ドイツ、日本の両方の観点を持つサンドラさんならではの視点で、日常のあらゆる出来事が紐解かれており、私が今持っている価値感は日本で産まれて日本で育ったものであることを再認識した。そして、これからも様々な出来事に「普通って何?」という疑問を持っていたいと思った。

0
2021年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドイツでは大人ナチュラルが支持されるため前髪を作らない
ヨーロッパでも南の方はメイクやヘアアレンジなど作りこまれたほうが美しいという捉え方
すっぴんって言葉は外国にはない(夫に話すとアジア人より欧米人の方が顔の造形が整ってるから施す必要がないのでは?とのこと、欧米人は鼻を低くする手術をする人がいると書かれていたことから日本国内では鼻が高い方が綺麗などの考え方が大多数のせいでそういうバイアスがかかってるのでは?とも考えられた)
化粧をしてなくてはならないという日本特有の考え方
花嫁は化粧をしたほうがいいっていうアドバイスが雑誌に掲載されるドイツ
恋愛、結婚において流れを重視する欧米、愛情がなければ離婚を選ぶのは女性が経済自立があるから、逆に離婚をあまり選択しない日本人は夫に経済依存し他で夫の愚痴をこぼす事で現状を繋いでいる、愛の延長が子供なのに子供のために愛のない結婚を繋いでる日本人の謎
欧米のレディファースト等はある意味女性が強いゆえの結果
上品さを重視するために本音を避けるのではなく生意気さを始めから出しておくことで生きやすさを掴み取った方がいいのでは
裸でサウナに入るドイツ人もお風呂に裸で入ることには慣れない

わき毛についてはメキシコに住んでいると若者で剃っていない子達もたくさん見てきたので若干のカルチャーショックがあった。数百万単位で脱毛にお金をかけてきた側からすると、何をもってして毛を刈ってきたんだろうとすら思えた。こうであるべき、みたいに型にはめてしまいがちなのは環境とその置かれた環境に脳死状態で従ってきた自分が原因なんだと思う。

0
2025年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドイツ人の父と日本人の母を持つ著者。
どちらが良いか悪いか押し付けではなく、さまざまな考え方がある、とのこと。
日本ではメイクはマナーで、社会でしていないと咎められる。反対に黒髪はそのままが推奨、染めるのは違反という風潮。
ドイツにはすっぴんという言葉がない。メイクがマナーではないから。髪色は自然にない色だけNG、あとは金髪黒髪茶髪何でもOK。メイクはしていないひともいる。
なるほど、私はドイツでならラクに生きられるなあ…
他の方のレビューにもある通り、ドイツのほうが合う、と思ってる方は多いのに、日本ではどうして実現できないのだろう。たまたま、私はアレルギーでメイクできないが、それ以外の、したくない、という意思が尊重されてもいいのに。
『ドイツの女性はヒールを履かない――無理しない、ストレスから自由になる生き方』
を読みたかったが、先にこちらから読んだ。
たぶんこれも自分が履きたければ履く、履きたくなければ履かない、かな、と思いつつ次に読もうと考えている。

0
2023年08月31日

Posted by ブクログ

容姿や結婚・家庭事情についての国や文化での違いについての本。
自分の容姿や生活は自分で決定していると思いがちだが、国が違えば捉え方や価値観も違うから、無意識的に社会に巻き込まれているんだなと思った。
日本では結婚して子供がいることが一般的だと考えられているがそれは政府の想像している家族像がそうだからで、シングルマザーや老後の一人世帯はそれに外れて貧困になりやすいし、子供の親権が片親のみだからパートナーに不満があっても離婚をする選択はないところという背景に納得した。社会の制度や法も関わる部分があるため自由にふりきれない状況もあるが、視野を広めたら別の正しさや評価基準があるわけで、選択肢はないと思っていても実際はあるんだなと少し気軽になれたかもしれない。

0
2024年02月02日

Posted by ブクログ

父親がドイツ人で母親が日本人である筆者の、主に欧州と日本の美意識の違いから結婚・子育ての違いまで女性の生き方にフォーカスしたエッセイ。

人種の違いは、人間の機能の違いというと大袈裟だけど、肉体的な得意不得意があると思う。
犬で例えたら、シェパードとチワワで出来ることが違うみたいな感じで。
だから自ずと考え方も違ってくるわけで、それに加えて住んでいる地域の気候や風土も影響して、慣習や風習も違ってくる。
その違いが書かれていて、興味深かった。

ー欧州の女性が前髪を作らないのは、ウェーブな髪の人が多いからでもあり、前髪は子供しか作らないという習慣によるもので、より大人っぽく見せたい気持ちがある人が多いために起こる。ー

知らなかったこともあったけど、何となく知ってることが多かったかな。
そして、ひとつのテーマについてもう少し深く掘り下げて書かれていると、もっと面白かったのになぁと思った。
ウェブで連載されていたものをまとめた本だから、仕方ないのかな。

0
2023年11月03日

Posted by ブクログ

海外で暮らしたことがあるわけでも無いけど、日本にいてふつふつとたまっていた小さな不満、自分の考え方が少数派であることに対する心細さが少し落ち着いた。
そして、海外だってその国々の文化の中でフラストレーションあるんだろうな。視野を広くもつって大事だなと思った。息が詰まってたら、人生もったいない

0
2023年09月11日

Posted by ブクログ

本のタイトルについては一部の紹介なので
タイトルもっと違ってもいいんじゃないか。
日本とドイツのハーフである筆者からみた美意識、結婚について書かれておりなるほど、と思うところもありなかなか面白かったです。
女友達は、心の拠り所!
まさにそう!!

0
2023年08月27日

Posted by ブクログ

日本在住23年(’21年2月時点)の著者が女性の生き方全般において、人に聞きたいけど聞き辛いことを綴った本書。著者はドイツと日本のハーフで来日前は22年間ドイツに住まわれていたが、日本に限らずドイツ側の価値観に悩まされることもあったそうだ。
彼女の受けた感覚や周囲の反応(あと「発言小町」笑)を基に執筆されているが、おおよそ共感できた。以下、ほぼメモと化した感想を…

第1章 美意識のなぜ?
・タイトルの前髪問題(?)はここで取り上げられている。「ヨーロッパ圏では大人の雰囲気をもつ女性が支持されるから」「直毛で前髪を作るのが難しいから」との事。分かるのだが…やはり著者自身の意見だからか「そうは言っても髪質の柔らかそうなメルケル氏は前髪を作っていたような…」と余計なハテナが浮かんできたので、これはまたどこかで探るのが良さそう。
・マスクの項はなるほどーって感じ。
欧米では「マスク=不審者」扱いだったという。あちらが「口の表情」が見えないのは不気味だという認識に対して、日本では「目の表情」が分からないと不安がられる。それもあって欧米よりもアイメイクにウェートを置く、という方程式にも合点が行った。

第2章 結婚のなぜ?
・大学の専攻を仕事に直結させるのがあちらでは当然で、それを聞くと「もう少し頑張っても良かったかなー…」と思わずプチ反省してしまう。
・「本人が感じる幸せは必ずしも、周りから見た幸せと一致しない」この章…いや、本書で一番の真理(笑)
「どんな状況にあっても周りには何も言わせないぐらいの気迫が欲しいものです」これも激しく同意(笑) 著者とは案外気が合ったりして…?

第3章 子作り&育児のなぜ?
・やはりわが国は出過ぎているのか。「神秘信仰」のくだりは外国人でなくてもフリーズする。改めて解説を聞くと、古代神話の世界へワープした気分になる。冗談抜きで。
・著者ご友人による、家とパートナーを探すのはよく似ている説のわかりみが強かった笑
・本書一と言っていいほど人に聞き辛いテーマな分、一番頭を捻った章。何だかんだ言ってお互い大切に思えるのが第一だと今は信じている。

第4章 男女関係のなぜ?
ジェンダーギャップ指数2020にて、日本は153ヶ国中121位、ドイツは10位という結果に。伝統文化の世界(女人禁制)も結果に大きく反映されているのでは?との事。確かに色々と思い当たるが、これに関しては幾つもの裏がありそう…


話題が飛ぶこともあったが、読前にあったモヤモヤを少しでも減らせたと思う。
また行き詰まることがあれば、今度は著者との「ワイバーアーベント」(緊急性を帯びた女子会)を所望する。

0
2022年08月10日

Posted by ブクログ

自分も海外で生活していたことがあるため、共感することが多く面白かった。人から聞いた話だけでは足りず、何事も実際に現地へ行って経験しないとわからないことばかりであると改めて感じた。ヨーロッパ(特にドイツ)で生活しようと考えている人に勧めたい一冊。

0
2022年05月02日

Posted by ブクログ

海外事情と日本事情の比較、面白かったです。
日本のいいところを再確認したり、日本独自の文化に改めて驚いたり。
けどやっぱり私は日本が好き。

0
2022年02月01日

Posted by ブクログ

この本は 日本人とドイツ人の両親から生まれた著者が
住居も約半分づつ 両方の地域に住んだ経験からの
エッセイのようなものでした。

なんで 前髪をって いう疑問は 今まで自分にはなかったので
どういう事なんだろうと 興味が出て 読みました。

簡単に言うと 日本人は前髪を下ろすことによって
可愛らしさ(若く見える) 事が 求められていて
諸外国では 大人になったら 幼く見えてしまうので 前髪をあげるという事でした。

しかも ストレートの髪を持ってる日本人は 
前髪を下ろした時落ち着くという事もあるらしい。

とまぁ こんな感じで
日本と比較して ムダ毛の事 結婚観の事など が
書かれていました。

なんとなく 見聞きしているような
知ってるような内容でしたが
改めて読むのも 良いですね。

0
2021年09月15日

「社会・政治」ランキング