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Posted by ブクログ
真保裕一による映画原作から書き起こした、外交官シリーズ第一弾。
読み始めはどうも、織田裕二の顔がチラついてなんだかなあと思っていたが、読み進めるに連れそんなことはどうでも良くなってきて、物語の世界に没入してしまう。日本人誘拐事件に端を発した物語は、やがて思いも寄らない展開を見せ始める。このあたり、真保裕一のストーリーテリングの巧さが光っている。
それにしても、久しぶりに寝る間を惜しんで読んでしまい、今朝3時までかけて一日で読み終えてしまった。
Posted by ブクログ
スピード感あって、長めだけどぐいぐい読ませる。面白かった〜。
欲を言えば、日本人のチェチェンについての無関心さが動機の一つというのであれば、もうちょっと読んでてチェチェンについて詳しくなったり、興味掻き立てるようなくだりがあったら良かったかな…と。(自分で勉強せえや、ですな(^_^;))
Posted by ブクログ
海外の邦人保護を任務とする外交官・黒田はテロ情報をもとにローマへと派遣されます。
時期を同じくしてイタリアを訪れた日本人の母親と幼い娘。
少女が何者かに誘拐され、黒田は真相を追いかけていきます。
最初から、ただの誘拐事件ではないことを思わせる部分が多々あり、
裏に隠れた真相を見極めようと、1つの言葉も漏らすまいと真剣に読みました。
中盤まではノンストップ状態です。
次第に最初の想像とは異なり、政治的な思想と民族問題が絡んだ展開になります。
やや強引な部分もあったと思いますが、
アマルフィの美しい景色を容易に想像することができ、
最後まで面白く読み終えました。