あらすじ
第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作! 隣国に併合され、〈太洋省〉〈東海省〉〈直轄市〉〈和族自治区〉そして〈国連暫定統治区〉に分かれて統治される日本列島で、〈拉致チーム〉の一員にスカウトされた由佳は、旧東京で中央政府高官の拉致作戦に参加して失敗、警察に身柄を拘束されてしまう。ところが、神奈川公安局から国連警察への護送中、由佳を乗せた車両は高速道路で何者かに襲撃された。果たして、犯人グループの目的は何なのか。護送を担当していた神奈川公安局の雑賀は、由佳を逃がすべく決死の逃避行を開始する――。
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Posted by ブクログ
近未来(?)の中国に支配された日本が舞台の警察ミステリー…タイトルに惹かれて読んでみましたがストーリーは面白かったけど説明的な表現が多く専門的な用語も使われていて読むのに手間取りました…
Posted by ブクログ
昔本屋で見て気になってそのままにしていたが、やはり気になって買った本。タイトルも作者も失念していて探すのに手間取った。
近未来の日本における設定が興味深く読み進めた。
もう少しこの設定で他の話を読んでみたい。
Posted by ブクログ
隣国に侵食された日本という架空の設定。
そうしないと市街地での派手な銃撃戦等が出来ないからかな。
拉致チームにスカウトされた佐野由佳は作戦に失敗し公安に拘束されてしまう。
身柄の移送中に何者かに襲撃され護送を担当していた公安局の雑賀は由佳を連れて逃避行をする。
設定も凝っていて銃器の描写も詳しくハードボイルドアクション物としてはかなり楽しめました。
細かい設定で「何故?」と思う部分や動機がイマイチよく分からない部分はあるが、エンターテイメントとしては嫌いじゃないです。
逃避行の舞台が以前私が住んでいた地域なのでイメージが掴みやすかったのもプラスポイント。
私は隣国に在住経験があるので、侵食された街の雰囲気や隣国人の言動等は「あるある」でした。
筆者はよく隣国をご存知なのか。
Posted by ブクログ
最近、また本を読みはじめるきっかけを作ってくれた作品。
登場人物の相関がわかりにくいところもあったけど、ハードボイルドそのもので時間を忘れて没頭した。
Posted by ブクログ
殺人都市川崎に似た内容なのかと思って読んでみたら全然違った。設定が面白い。日本であって日本ではない世界。登場する中国人がどういう人なのか覚えるのか大変だった。
Posted by ブクログ
隣国に支配された未来の日本。その設定を理解するまで戸惑ったが、素晴らしいスピード感でグイグイ読み進められた。映画にしたら非常に面白そうな作品。終わり方も良い。
だけど、未来の日本がこんなふうになったら嫌だな。
Posted by ブクログ
日本が中国に支配されることはあり得なくもない話。中国色に染まっていく日本の街が中国文化を想像させられた。
親子がハッピーエンドにならなかったのは残念だが、意思を受け継いだラスト、これはこれでよかった。
アクションが多いのもあって、読み出したら止まらなくなっていた。
警察組織のしがらみ、官僚の汚職、理不尽な殺人が世の中には溢れているのかと想像させられる。
独特な視点で描かれたストーリー。筆者の別の作品も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
某国に併合された設定の日本を舞台にしたアクションエンターテイメント。
日本流の価値観が否定されたら確かにこんな世の中になってしまうかも、と感じさせる舞台の造り込みはかなり良くできているものの、肝心の逃亡劇のスケール感とスリルが不足している感じ。
悪くはないけれど、これがグランプリかぁ。
Posted by ブクログ
このミス文庫グランプリ受賞作である。
深緑野分氏みたいにとにかく舞台描写が細かく丁寧。ただし本作は架空の舞台である。隣国に浸食された日本列島、という設定である。そして市街地で
の銃撃戦。ストーリーというより、ハードボイルドを堪能したい方におすすめである。
Posted by ブクログ
隣国に侵食された日本での話。
ミステリーではないけど、非常に奥行きのある世界観で面白かった。
ただ、独自の設定が緻密に入り組んでいる為理解しながら読みするのに一苦労。
正直細部は理解できていないかも。
ただ、銃撃戦の描写や人間模様など丁寧に描かれており、非常に満足感のある読後感。
これがデビュー作とは、、、
映像化したらもっと面白そう。
著者は日本に対して色々思ってるんだなーと思う部分も。