あらすじ
2015年に出版された著者の名著、『青山繁晴の「逆転ガイド」』に書き下ろしの新章を加え、オールカラーで待望の新書化。
ハワイの真珠湾には、私たちの、「真珠湾攻撃は卑怯だったと勝者アメリカに怒られている」という思い込み、「負けたから勝った側の言うとおりにしなければいけない」という刷り込みを「大逆転」する奇蹟が待っている。
著者を水先案内人として、アメリカ陸軍博物館、真珠湾ビジターセンター、戦艦ミズーリ記念館、太平洋航空博物館をめぐり、そこにある、アメリカの日本への真っ直ぐで真っ当な評価を知り、迫りくる中国の脅威を痛感する。
本書を読むことで、「きみ」に起きる「大逆転」が、私たちの祖国の未来をつくるのです。
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス
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Posted by ブクログ
ハワイでのスタディツアーの内容をそのまま書き起こしてあり、自分もそれに参加しているような感じで非常に読みやすく、写真もカラーで豊富に掲載されており勉強になる。
真珠湾攻撃については、卑怯な騙し討ちと自分も刷り込まれてきたが、現地ハワイではフェアに評価されていると言うのは非常に驚きだった。戦艦ミズーリに特攻した隊員が、米兵の手によって敬意をもって正式に水葬されたことや、現地ではきちんと紹介・説明されていることも本書の中で初めて知った。当時戦っていた方達は、皆何かを守るために戦っていた。だからこそ敵味方関係なく、敬意を払ってくれたのだろうし、評価の仕方もハワイとアメリカ本土とでは少々異なっているのだろう。
こう言った事実についてはあまり知られていないし、私のように本書を通じて初めて知ったという人も多いのではないかと思う。今やハワイは日本人にとって定番の旅行先だが、この歴史的出来事に興味関心を抱く人は一部。青山さんが仰るように、本当に日本はこのままでいいのか?と強く感じる。
私自身はまだハワイへの渡航経験がないが、いつか機会があった折には、記念館も必ず訪れたいと思う。