あらすじ
「Shaper(シェイパー)」とは、創造性を発揮して新しい価値を形づくろうとする人のことを指します。イノベーターやアントレプレナー(起業家)を含む概念で、世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツ創業者、レイ・ダリオ氏の著書『PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則』のなかで紹介されている言葉でもあります。
何か新しいものをつくろうとする創造性は、イノベーターやアントレプレナー(起業家)の専売特許ではありません。
組織の大小を問わず、どんな組織にいても、どんな職種・ポジションであったとしても、何かしらの発想や問題意識を起点として、新しい何かをつくろうとする欲求は誰しものなかに存在します。
その欲求を無視せず、一人ひとりが新しい何かを形づくる動きをしていけば、日本社会は地盤沈下することなく、常に時代の要求に応じて革新され続けていく、と著者は言います。
また、そのように主体性を発揮して自分の人生をつくり出していく生き方は、人生を豊かにするものだとも──。
本書では、「Shaper」という新しいキャリアのあり方を紹介します。
同時に、「事業創造のアプローチ」「事業を生み出す人と組織」「新産業領域におけるキャリア」といったテーマで、新産業やイノベーションの創造に挑む企業を取り上げ、その取り組みの具体例をお伝えします。
各章の後半に収録しているキーパーソンへのインタビューでは、
・新規事業をどのように生み出しているのか
・イノベーティブな組織はどのようにつくられるのか
・これからの時代に若くして活躍するのはどのような人物か
といった問いに対するヒントが満載です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
時間軸を見直した上で、ベンチャー企業を成長させてきた経営者等に対するインタビュー。
各経営者で考え方は違えど、意思決定へのポジティブさや行動力といった点で、共通点がある。
この本を読んでいると、自分が経営をする時を想像して、ワクワクして仕方がない。
Posted by ブクログ
経営者である著者がベンチャー企業や大手企業で新産業を作り出すShapersという生き方について企業関係者のインタビューなどを交えて解説した一冊。
ソニーやDeNAといった大手企業からリンクエッジやサンブリッジといった新興企業まで様々な企業がいかにして新産業を起こすために奮闘しているのかを本書で知ることができました。
社会課題でどのようにイノベーションを起こしていくかや黎明期にある企業における資金と人材の問題をどうクリアして事業の成功の循環が相乗効果を生み出していくかなどさまざまな視点の企業の取り組みを知ることができて勉強になりました。
また、優秀な人材を採用するために応募のハードルを下げることや入社年次の浅い人のチャレンジを阻害しない仕組みなどが優秀な人材を伸ばす要因になっているとも感じました。
紹介されている企業の中でもネットプロテクションズの若手の提案した事業の支援やレバレジーズの採用戦略やサンブリッジの得意なものに注力させる方針やDeNAの多くの若手に経験を積ませるために不安定でいることなどなどは画期的なものだと感じました。
本書を読んで常に新しい価値を作りその道の上を歩いていける人になることやプロダクトを一つに絞ることやイノベーションを起こす意志を明確にすることなど小さな企業の努力の賜物が私たちの生活の一部となっている新産業を生み出していることを知ることができました。
これから先どんな新産業が生まれ、そこに至るまでの考えが本書をもとにして生まれていくものもあるのではないかと感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
企業紹介感が多少あったが、どういうキャリア形成をするべきなのかが分かりやすくまとめられていた。
起業したい人、就活軸の解像度上げたい人にオススメ