あらすじ
おじさんが営む引っ越し屋を手伝うことになったタツル。
記念すべき100件目は「引っ越したくない」という、頑固おばあさんだった!
ボク、茶屋ヶ坂樹は名古屋生まれの小学6年生。引っ越し屋を営んでいるおじさんに頼まれて、徳重さんというおばあさんが住んでいる家に「引っ越し計画書」を持ってきた。
玄関を開けて、あがろうとしたとたん、「きたなこい足であがってかん」と、おばあさんのどなり声が。
なんで? おばあさんの家こそ、古くてせまくてきたないのに。
納得のいかないボクが、ふたたび「現場」に戻って部屋をのぞいてみると、そこはタンスや本棚、テレビ台などが足の踏み場もないほど、びっしりと詰めこまれていたのだった……。
※小学校上級から
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
引っ越しは、今までの家に幸せが入りきらないから、次の家にもっと幸せになりにいくんだ、というのはいい考え方だと思う
木の話もいい
木は動けないから(斬り倒されたりしない限り)そこにとどまって根をはり成長していく
持っていけない木が、気持ちの支えになったりする。思い入れをもったり、自分の代わりに思えたりする
樹(たつる)っていい名前だな、と思った
緑育てたい
Posted by ブクログ
引っ越し屋のおじに頼まれて、100回目のお客さんに書類を届ける手伝いを頼まれた樹(たつる・小6)。ところがその家、徳重さんのおばあさんに怒鳴られてしまう。どうやらおばあさんは引っ越しなどしたくないらしい。
気になった樹は おばあさんの事を調べ、その事情を知る。
引っ越しは物を運ぶだけじゃない
今の家に入り切らなくなった幸せを入れる新しい家に、
幸せになりに、引っ越す
Posted by ブクログ
主人公のオジサンは、引っ越し屋さん。
その事務所の壁には、引っ越しした人達の写真が99枚。
そして、祝100回目を迎える予定が…。
畳がそんな音を立てるとは、一体どれほど危ない物件なのか。
そこも気になりますが、出てくる大人達の、何と言うおおらかさ。
子供の時に憶えがある、素直さと行動。
今ならば、こんな事ができるでしょうか?
というよりも、おばあちゃんも着いてきてくれるのがすごい。
ところでオジサン、お母さんの事…。