あらすじ
私は清く正しく強い、ただの悪人よ。
異世界である日本からやってくる《迷い人》を殺す役目を背負う≪処刑人≫メノウ。日本人の少女アカリを殺害するため、古都ガルム行きの列車に乗るのだが、王女アーシュナの身柄を狙う賊たちによって列車が占拠されてしまう。何とか賊たちの鎮圧に成功するメノウたちであったが、追い詰められた賊たちは禁忌の導器≪原色ノ赤石≫を発動、自らの血肉を素材に、凶悪な狂戦士を顕現させてしまう。暴走する列車、襲い来る狂戦士……悪化する状況を打破すべく、メノウは危険な賭けに出る。そして、たどり着いた地で待ち受ける新たな試練とは――。GA文庫大賞≪大賞≫受賞の大人気作、急転直下のコミカライズ第2巻!
(C)Mato Sato/SB Creative Corp. Original Character Designs:(C)nilitsu/SB Creative Corp.┴(C)2021 Ryo Mitsuya
感情タグBEST3
二人の進む先が気になる仕掛が。
GA文庫大賞≪大賞≫受賞作。アニメ化もされたこの作品。
冒頭から読者を裏切ってくる展開に興味を持っていかれた読者も多いのではなかろうか?
異世界召喚されたモブの感情描写と処刑執行シーンを踏まえ、この物語のタイトル『処刑少女の生きる道』がどういうものかが垣間見える。そして、もうひとりの召喚者メノウ。もう少し先の話だけど、この少女がまたしても読者を裏切ってくることで、処刑対象メノウと処刑執行者アリスの『生きる道』先が大変気になる。とりあえず、アニメ観よ?
悪人
自身を悪人と呼ぶメノウも、そこについていくモモもなんというか、かっこいいしかわいいけど、そこに至るまでの間にいろんな辛いことを経験してきたんだろうなと思うと結構辛いものがあります。
にしてもオーウェルの救いの声がうるさいって感覚、わからなくて怖くてゾクゾクします。