【感想・ネタバレ】ヨーロッパ冷戦史のレビュー

あらすじ

ヨーロッパはいかに二つの陣営に分断され、ベルリンの壁はどう築かれたか。ベルリンの壁崩壊から、なぜ分断が一挙に統合へと向かったのか。ドイツ問題を軸に、東西間の対立と緊張緩和の過程を描き、冷戦の国際政治力学を浮き彫りにする。さらには、軍事的・経済的な対立と緊張緩和が交錯するドラマが活写される。ブレグジットで欧州統合が大きな曲がり角を迎え、世界が再び地域主義の様相を呈しているいまこそ参照すべき、最新研究に基づく現代ヨーロッパ国際政治史入門。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

文字通り、ヨーロッパの冷戦史。近年、米ソやヨーロッパだけでなく、アジアなど他の領域も書く、また政治経済だけでなく文化・社会的な側面も描く、といったように研究領域の拡張が要請される傾向にある。そんな中、あえて冷戦の震源地ともいえるヨーロッパに焦点を当てた冷戦史が出版された意義は大きい。著者曰く、ヨーロッパ冷戦の特徴は「陣営(ブロック)」と「緊張緩和(デタント)」にあるという。東西両陣営について、極めてバランスの取れた記述量となっていることから、邦語ではアクセスが容易でない東側の事情もよくわかる。

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2022年01月03日

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