あらすじ
ウイルスより、よっぽどヤバいぞニッポン人。
<本書に登場する残念な人たち>
●国民に外出自粛をお願いしておいて、自分の妻には言えない前総理大臣
●スイーツやコミック好きをアピールして「かわいいオジサン」ぶる現総理大臣
●政権批判ブームが終わったとたん、すっかり黙りこんでしまった芸能人
●総理大臣が辞めるとなった途端、ご祝儀で支持率をアップさせる日本人
●世襲なのに「自分の手柄」と勘違いしている政治家
●コロナでも営業しているパチンコ店を実名公表して宣伝してしまった府知事
●パフォーマンスばかりで実際は何にもやってない都知事
●交通事故で人を死なせておいて、「車の誤作動だった」と言い張る老人
●手間と時間をかけて「GoToイート錬金術」で小銭を稼ぐ貧乏人
●SNSで人を叩くくせに、面と向かっては何も言えないネット民
●大谷翔平や藤井聡太を見て、「自分の子も」と考える親
●小学生の「あだ名」を禁止して、イジメを止めたと思ってる教育委員会
まだまだ出てくるバカばかり。 ああ、こんなニッポンに誰がした!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナのパンデミックで露呈した日本の実態がトゲ満載で語られていて爽快。
政治問題に斬り込んだ話も多く登場したが、堅苦しいニュース番組とは違い軽快な文章で進むのでスラスラ読めた。
学校の授業も全てこんな感じで教えてくれればいいのに…。
菅元総理大臣の国会での「全集中の呼吸」発言、パンケーキ好きアピールなどに対してかわいいおじさんぶっていると一蹴しているのが特に笑った。
懐かしさも同時に味わえる。
『SNSで人を叩くくせに面と向かっては何も言えないネット民』や『小学生の「あだ名」を禁止していじめを止めたと思っている教育委員会』も鋭い着眼点や洞察力で語られていて面白かった。
Posted by ブクログ
コロナ禍の日本の現状をたけしさんの目線で。リモート出演したときの心情なども共感できる。コロナ対策については後手後手になりがちだし、対策はきっちきちにやる割に、緩める時は一気に緩める。…で、広がったらまた対策をするという何がしたいのか分からないような対策にも苦言を呈しているし、コロナ禍で亡くなった人のことも書いている。一番のショックはやはり志村けんさんの訃報だったようで、その後の有名な俳優さんたちの自死に関しても思うところを書いている。共感する部分の多い内容で面白かった。
Posted by ブクログ
テレビではよくみているけれど、著作を読むのは初めて。
テレビでの自分の印象とは少し違っていて意外だった。もっとぶっ飛んで場当たり的な人間の様なイメージがあったけれど、そんな感じではなくて、全て計算の上・よく考えた上、という感じを受けた。まぁ映画作ったり、小説書いて成功しているんだから当たり前といえば当たり前か。
今年出版されたばかりの本ということで、コロナに絡めた話・最近亡くなってしまった方や不祥事に関する話で、とても読みやすかった。なるほどーと思うことも。
●印象的だった言葉
・(死ぬまでにピアノをめちゃくちゃ上手くなりたい、ということに対して)無理かもしれないことは自分が一番よくわかってるんだけど、それでもやるのが大事なんだよね。「他人からの評価」じゃなく、自分が決めたところに向かっていく。そう考えることができれば、どんな小さなことでも、それだけで「生きていく理由」になるんじゃないか。
どんなに小さなことだって構わない。そうやって「自分の中でコツコツ積み重ねていくこと」ーーもしかしたら、それがこんな時代を悲観せず、生き抜くヒントになるんじゃないだろうか。
・四六時中世間と繋がっていられるはずのツールができたのに、社会を見渡せば孤独死や自殺者であふれている。スマホじゃ孤独は解消できない。こんなものに依存するより、電源を切ってリアルな世界とちゃんと向き合った方がよっぽど建設的。
Posted by ブクログ
たけしさんの意見がマイノリティーという表現が合っているかはわからないが、視点の捉え方が好きです。物事の本質を捉えて発言しているので個人的には面白かったです。
Posted by ブクログ
コロナ禍の社会、政治家や芸能人への「思うこと」を、包み隠さずズバッと代弁してくれている本だと思います。特に、『命を捨てる前にスマホを捨てろ』といった内容が、印象に残りました。辛いときは情報を断つ…よい方法です。
Posted by ブクログ
芸人がコメンテーターなどマジメな仕事をやっているから叩かれやすくなっている。というのを見てなるほどなと思った。芸人は憎まれても笑わせられればいい。みたいなことを言っていてその理論でいくともう真の芸人は激減しているのでは…
軽く読めるようで学べるところもあり、良い娯楽になりました。
Posted by ブクログ
最先端の治療を受けたはずの志村けんさんが亡くなり、新型コロナの怖さを感じたと。ビートたけし「コロナとバカ」、2021.2発行。①特権だらけの政治家みんなに共通するのが「上から目線の態度」②魅力度ランキングは全部「東京目線」③大企業や政治家ばかりが潤う五輪や万博から抜け出すこと ④一番格好良かった人は、渡哲也さん ⑤藤井聡太や大谷翔平を見て、子供に「夢に向かって頑張れ」という親はバカだ。(明らかに高すぎるハードル)
Posted by ブクログ
正直、TVでたけし見て特に面白いと思ったことは無いし、(たけしに比べて)若手芸人が無理矢理愛想笑いしたりフォローしたりしてるの見てると悲しくなってくるくらい、たけしにはハマってない自分。でも、本作を読んで、たけしが下の芸人から慕われてることや今の地位にいる理由がなんとなく分かった気がする。
特別面白いことを言ってるわけではないけど、物事の本質を分かりやすい言葉で突いてるような。そしてそれをオレすごいだろ感無く説明してくれてる感じとか。
あとたけし程のキャリアがあれば老害街道まっしぐらでもおかしくないのに意外にそれがない。しっかり時代の変化、それに伴う消費者の変化も見ている印象を受ける。
例えば、第7世代のことを決して馬鹿にするわけでもなく否定するわけでもなく、時代に適応したスタイルのお笑いと認める温かさというか優しさというか懐の広さとか。これ、たけし世代の人間が言えるのは凄いことだと思う。立派。
Netflixの映画『浅草キッド』、今度観よう。
Posted by ブクログ
玉石混淆 訴追される可能性 「古典」と言われるものには生き残ってきただけの理由がある 寺山修司の天井桟敷てんじょうさじき 「美人の奥さんがいるのに」という暴論
Posted by ブクログ
ビートたけしならではの視点で語られていくので、暗いニュースが多かった2020年を面白く振り返ることができた。まだ笑い話にできない現状もあるが、こんな時こそ笑いを、という前向きな気持ちになれた。
Posted by ブクログ
スッキリしたというのが一番の感想だ。緊急事態も明けたが、まだまだ世間は騒がしい。なんだかおかしいなとモヤモヤしてたことも全部吹き飛ばしてしまうくらいの毒舌。笑いと怒りはどちらもエネルギーの発散。両方入っているからスッキリしたのかもしれない。