あらすじ
催眠術士の養成校に通う「僕」こと吾妻福太郎は、怪物EGOとの戦いに向け、パイ、鋼堂タケシ、R王子、パートナーのイプシロンらと卒業試験に臨んだ。だがその最中、鋼堂が変わり果てた姿で見つかると、皆はなぜか「福太郎が犯人」と証言し事件を隠蔽しようとする。“真実しか話せない催眠”をかけあってなお覆らない証言に苦しみつつ、僕は捜査を続けるが……。本書に仕掛けられた、人類の存亡を左右するトリックとは? 第10回アガサ・クリスティー賞最終候補作
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Posted by ブクログ
催眠術師養成学校に通う福太郎。卒業試験の最中、仲間の一人が変わり果てた姿で発見される。皆で真実しか話せない催眠を掛け合うも、浮かび上がったのは「福太郎が犯人」という事実だった。
EGOという人類の敵や催眠術が存在する近未来の日本が舞台。やりすぎ!って笑っちゃうくらい、足の踏み場も無い程に伏線が撒かれていて、難解になりそうなのにとても読みやすい。
キャラも愛らしく個性的。特にイプシロン……愛しすぎる。かなり序盤にある可能性に思い至る人も多そうだけど、それさえも仕掛けられた大きなトリックに絡め取られる。トリックの仕掛け自体は初見でなかったけど、ここまで効果的に使われているのを見たのは初めてかも…。
激しく没入出来るドラマティックSFミステリ。
矢庭先生お願い。最後の作品にしないで…ずっと待ってます。
Posted by ブクログ
ノベルゲームですね。この内容でミステリで小説で、ってなるとかなり新しい試み。この設定意味ねーじゃん、ってくらいミスリードが激しい。冷静に見るととても練られた作品でした。キャラ続投させて、次の作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
あんまりミステリのレビューはしないが、これは書かざるを得ない。
ゲームではよくあるアレを、小説として表現したのは(しかもミステリ)革新的だと思う。
もっと知名度をあげて適正に評価されてほしいにもほどがある作品。
あと、あるキャラが面白すぎた。
意外、エンタメとして非常に良質
ギャグが面白い作品かと思っていたら、きめ細かい伏線が多かった。
ずっと楽しい気持ちで読めて、それこそがひっくり返すトリックだとは衝撃だった。
そこらのライトノベルに飽きた人は楽しめると思う。