【感想・ネタバレ】菊日和のレビュー

あらすじ

死をめぐる6つの静謐(せいひつ)な物語。静かな悲しみを描く――弟の月命日に墓参りをした恵は、墓前に皮を剥かれた蜜柑があるのを見た。柑橘類が好きだった弟への妻・美也の思いやりと思っていたが、そうではないと知り、ひそかなわだかまりを感じる。という「菊日和」ほか、必ずしも幸福ではなかった死、誰の胸にもある奥深く秘められた物語を、静かな筆致で描きあげる傑作6編を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「紅梅」という短編が収録されていますが、吉村昭の最期を書いた話題作とは別物です。紛らわしいなあ。

友人に、これこれで・・・って表題作の説明をしていたら、意外に作中人物の関係や展開が複雑なことに気付いて。
友人も「・・・それ、短篇?」って反応でした。

読んでてボリューム不足という感じはまったくしません。
どうでもいい薄っぺらな中身に水増しした小説が席巻している今日この頃、大変良心的な作家だなあ、と。

・・・。大御所を捕まえて、何を言っておるんだ、私は。

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2016年11月15日

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