あらすじ
■その悩みの「一番いい答え」が必ず見つかる!
仕事から日常生活の悩みまで、論理競技王者が使うシンプルな「型」に当てはめるだけで、自分に合った「最適な答え」が導き出せる!
頭の中の“ばくぜん”とした考えが「メリットがある、論理的な答え」に変わる方法を紹介。
●彼(彼女)と結婚するべきか?
→「説得力の5段階強度」で解決!
●転職すべきは、A社かB社かC社か?
→「一貫した基本スタイル」で解決!
●持ち家にすべきか、賃貸にするべきか?
→「例外の明確化」で解決!
…など、面白くて身近なテーマから、最適解を見つける究極のメソッドが身につく!
【目次】
プロローグ 正解がない社会人の世界の「一番正しい答え」とは?
第1章 “ばくぜんとした考え”が「最適解に変わる」ちょっとした下準備
第2章 あなたに合った「最良の答え」の見つけ方
第3章 “より説得力のある最適解”が見つかる3つのテクニック
第4章 “具体と抽象を行き来する”スイング思考で頭がいい選択をする
第5章 情報にダマされない!「最上級の決断」を追究する質問法
第6章 相手を説得するために、どうしても必要なこと
【著者プロフィール】
太田龍樹 (おおた りゅうき)
1972年生まれ。ディベート団体バーニングマインド創設者。
論理競技であるディベート大会「ディベートマニア」で6連覇を達成し、その後、社会人のための実践的なディベートスキルの啓蒙と普及に努める。
30年間の「知識・スキルの蓄積」と「実践経験」を基に、のべ1万人を指導。
指導実績に裏付けされた指導法は、初心者でも「わかりやすく学べる」「実践できる」と好評を博している。
ベストセラー『すごい説得力』(三笠書房)、『思いどおりに人を動かす 超一流のすごい説明』(ナツメ社)など著書多数。
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Posted by ブクログ
ディベート日本王者が、論理的な説得のためのメカニズムを語った本。
ディベート世界王者の割に概念的な話が多く、事例も「たくさん盛り込む」と言った割には多くなく、つかみどころのない本だった。
一方、アイデアは地道なインプットが作るという姿勢や、インプットの実践論などには説得力があり、この点は大いに参考になった。
【最も印象に残ったフレーズ】
・最適解を導く専門知識や背景がない場合、アイデアが浮かばないのは当然のこと。言葉や知識がなければ、考えやアイデアを整理するのは到底不可能。インプットなくしてアウトプットなし
→アイデアや発想を「センス」や「特殊技能」と捉えて神格化するのはやめて、地道に様々な知識や情報を蓄積することで感性を磨いていきたい。→これは池田純さんの考え方とも似ていると感じる
【メモ】
・クレイム(主張)とはデータ(事実)とワラント(論拠)で支えられた論理的プロセスのこと。これをトゥールミンモデルという
・ワラントは自分が持つ情報や状況によって変わることを意識しないといけない。例えば甘いものばかり食べている人に「今に虫歯になるよ」と警鐘を鳴らしても、「なぜ甘いものばかり食べると虫歯になるのか」というワラントを支える情報や知識が自分にないと説得力のある説明ができない。
・「なんとなく」の考えを論理的にまとめるためには①言いたいことを40字でまとめる②主張・結論に至った理由を考える③主張・結論と事実を結ぶ隠れた理由を浮き彫りにする
・調べたいテーマに関する情報を時間の許す限り入門書等でインプットする。これは多くの人はやらないので、やることに意味がある
・批判的な思考のトレーニング
①相手の主張の明確化 「具体的には?」「一言でいえば?」
②データの信ぴょう性を問う
③ワラント(論拠)を詳しく説明してもらう
④例外としているものが本当に例外なのかを確認する
⑤そのクレイムの説得力の度合いを尋ねる
⑥ワラントを強化している論拠や事実をあぶりだす
・反論の仕方 「営業のクロージングを直すべきだ」に対して
①部分反論:クロージング以外にも営業成績が低い理由がある
②完全反論:営業成績とクロージングは無関係である
③ターンアラウンド:クロージングはむしろ逆効果である
・説得力・交渉力とは、「伝える力」「聞く力」「情熱力」「人間的魅力」「他者と協同する力」からなる