【感想・ネタバレ】大君の通貨 幕末「円ドル」戦争のレビュー

あらすじ

幕末、早くも訪れる日米経済戦争の嵐。新田次郎文学賞受賞の力作、歴史経済長編小説。幕府瓦解の真因! ――幕末、泰平の夢やぶる黒船来航と同時に持ちあがった、知られざる日米経済戦争。初めて体験する為替レートの複雑さに苦慮する、幕府の官吏。だが、その複雑さは真実、複雑だったのか? その裏に、力でゴリ押しする列強の圧力は、また謀略は、なかったか? 幕府瓦解の真因に迫り、その真相をさぐる。新田次郎賞を受賞した話題の歴史経済長編。直木賞作家の名作。

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Posted by ブクログ

タイムラグレビュー
タイムラグという言葉が和製英語だと知ったのはつい最近のことだが、
この本を読んだのは、おそらく20年以上前だと思う。
レビューというのは普通なら読み終えた直後の余韻の消えないうちに書くのが常識だろうから、20年以上も経過して書くというのは非常識なのだろう。
だが読み終えた直後の余韻が、かけらでも残っているとしたら。。それはそれで価値の有無は度外視して、面白いのではないか?そんな気持ちから敢てタイムラグと冠を付けた。
この本は為替とういう目に見えない世界の中で、日本人の果たした役割、価値という面で、新たな視点を提供してくれた。FXなど存在しない規制された世界で、為替とは何か?兌換紙幣とは?交換比率の成立過程?今では一顧だにされないその過程が、生々しく刻まれた記憶が残っている。

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2013年01月05日

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