あらすじ
「その自殺、一年待ちませんか?」
平凡が日々を送り、生きる意味を見いだせずに死を決意したOLは、「死のセールスマン」からある取り引きを持ちかけられた。
人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、彼らの死の謎を追う。「それなりの人生」はつまらないのか。人が生きる意味を問いかける、驚きと感動のミステリー。
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Posted by ブクログ
いい意味で騙されました。
本当に表現の方法が上手く最後まで読まないと全体が見えないような小説でした。
この本は何もかも疲れ切った二人を交互に表しながら、生に取り憑かれるか、また死に取り憑かれるかを表現した作品でした。二人とも環境が一緒で行動した結果何に出会ったかがが後に重要となっていた気がします。
子供達は未来に、老人は先にある確実な死をうまく表現していて本当にどうでも良くなった時に何に出会うかでその人の考えが後ろに向くか前に向くかが決まるそんな事を暗に伝えているそんな作品でした。
Posted by ブクログ
どちらも似たような境遇の二人の女性。
2人とも死にたがっていた。
本当に自殺してしまった章子。
生きる道を選んだ悦子。
何がきっかけで人生変わるのか分からないものですね。