【感想・ネタバレ】差別化を以て戦わずして勝つ 誇り高き企業集団ウエルシアの挑戦のレビュー

あらすじ

売上高1兆円が視野に入ったドラッグストア業界のリーディングカンパニー・ウエルシア。
M&Aによる規模拡大だけではなく、その成長には数々の秘策、奥の手があった。
著者・池野隆光は、経営の極意について、
「仕事を通じて社会をよくしたいという考えがなければ、大きな変化には対応できなくなる」という。

著者は、ドラッグストア業界最大手「ウエルシア」会長。
業界の先陣を切って達成してきた、数々のチャレンジや取り組みを紹介するとともに、
これからのドラッグストアの社会でのポジショニングについても語った。
何気なく訪れるドラッグストアにも、経営者の試行錯誤があった!
ドラッグストア業界のみならず、様々な業種に携わる人に読んでほしい。

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Posted by ブクログ

ウエルシアの差別化ポイントはなんなのかを知りたくて読んだが、手の内は明かしていないなというのが読んだ後の印象。
お客の生活に貢献とか地域社会に貢献とかの理想は小売業界でも薬剤師の世界でも皆が持っている理念。介護もウエルカフェも地域包括支援センターもPBも、誰もが「やれればいいよな」と思いつきうるものでありアイデア自体が超独創的というものではないと思う。で、実際のウエルシアはそういう理想的な取り組みを次々やっていて、それらが同社のブランドイメージを構成していることは事実だと思う。ということは、ウエルシアの差別化ポイントは他社も思いつくような理想を理想で置いておかずに実行する力であり、それができてしまう実力の源泉はなんなのか、その肝は明かしていないなと感じた。
恐らく、規模を背景とした資金力とか、何度も他社とくっつくことにより磨かれてきた現場のオペレーションが優れているんだろうなと思われる。そして更にその源泉には、他社から学ぶ柔軟さとか、他社と軋轢なくくっつけるマネジメントの巧みさといった、企業文化の懐の深さみたいなものがあるんだろうなと想像する。
経営者が変わったときにどうなるかがこの会社の次の試練なんだろうなと思った。

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2023年03月07日

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