【感想・ネタバレ】忘れじのK 半吸血鬼は闇を食むのレビュー

あらすじ

友人のパオロが倒れたという知らせに、ガブリエーレは故郷フィレンツェに戻った。幼い頃から正体不明の「黒いもや」が見えたガブリエーレには、パオロだけが同じものが見える仲間だったのだ。そして彼が倒れた原因に心当たりがあった。彼が秘密にしていた、ヴァンパイアやダンピールという闇の世界にかかわる仕事だ。フィレンツェに住む日本人が事情を知るらしく?

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ネタバレ 購入済み

忘れじのK🦇

辻村先生の新作ということで購入しました。
舞台はフィレンツェ、歴史ある街でダンピールと人間の青年が訳あって出逢います。
以下ネタバレを含みます。
生きるために記憶を失ってしまうかっぱは記憶を失う悲しさと切なさを理解していますが、大切な友人のパオロのためを思って記憶を奪います。
そんなパオロからの宝物はかっぱのアルバムでした。パオロとかっぱ自身が記憶を失った後も残り続ける記録を残し、かっぱをいつまでも人間として扱おうとすることに涙が出ました。パオロがその役割を果たせなくなった後は、ガビーが引き継ぎこれからも記録をしていくのかと思います。
かっぱはキリスト教徒ではないといいながら、神父のように懺悔を聞き、良き方向へ導くようなことを意図的に行っています。V化の進行を遅らせることが目的なのかもしれませんが、手間のかかることをして優しい人間だなと思いました。
続巻が出るかはわかりませんが、これからも二人の様々な出会いを見たいです。

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2020年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィレンツェを舞台にしたダンピールの物語。
読み始め地の文がとても読みづらく何度もページ戻って読み直しました。主語が誰なのか分からなくなる⁇
物語後半になるにつれて面白さが加速。長めのエピローグはほっこりして楽しめました。
長く生きて記憶を摂取していくと昔の記憶が消えて行く寂しさが書かれていましたが、記憶を失わずに何百年も保生きていくのも辛いよねとも思いました。
作中出てきた「デカメロン」読んでみようかなと思いました。

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2021年05月13日

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